今週は雨が降って過ごしやすく連日の猛暑から解放された。今年は暑い夏になりそうだ。いまはつかの間の嵐の前の静けさかもしれない。
 誰が予想できただろう。平年よりも梅雨明けが異常に早く、急激に気温が上がった。北関東では連日40度近くに達し、東京でも6月としては異例の35度以上の猛暑日が続いた。消防庁によると、全国の熱中症の救急搬送数は今月3日までの1週間でおよそ1万4千人、昨年の10倍以上になっている。熱中症に注意する呼び掛けを繰り返しているけれど、体を慣れさせるのは簡単なことではないだろう。
 専門家は、急に暑くなり体がまだ慣れていないことや、マスクを着けていることで喉の渇きに気付きにくいこと、水分を蓄えてくれる筋肉がコロナ禍の生活で落ちていることも熱中症になりやすい原因という。こまめな水分補給に、運動、食事、そしてエアコンも適切に使う必要がある。
 一方こちらは気温ほど熱くはなっていない参議院選挙。明後日に投票が行われる。投票する候補や党は決めた。でも、街頭演説やテレビ、SNSなどから伝えられる元アイドルたちや変わり種の候補たちを見ていると不安になるし、どこか諦めの気持ちにさえなる。
 そんな選挙戦が終盤に差し掛かった今日、安倍晋三元首相が演説中に銃で撃たれて亡くなった。日本でこうした事件が起きるのはとても珍しく、世界の関心が一気に日本に集まった。治安が良くて安全なイメージが覆るかもしれない。
 安倍元首相の盟友といわれるトランプ前大統領は、自身のSNSで「私と米国にとっての真の友人だった」と表現し追悼の言葉を寄せている。その米国では先日の独立記念日のパレードで乱射事件が起きたばかり。銃規制に反対する前大統領からのメッセージが皮肉に聞こえるのは私だけだろうか。
 嵐の前の静けさはこうした予想外な形で終焉を迎えることになった。しばらくはこのニュースで持ちきりになるだろう。それに加えて、熱中症にコロナ感染者の増加、電力不足や相次ぐ値上げ。心が落ち着く時はいつになったら来るのだろうか。(中西奈緒)

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