勝利を目指し白熱したじゃんけんゲーム
県人会の活動や県について紹介する(左から)京都、徳島、愛媛、香川の各県人会長

 南カリフォルニアで活動する小規模の13県人会が集まった合同ピクニックがこのほど、カーソンのビクトリア・コミュニティー・リージョナル公園で開かれた。参加した約120人は、バーベキューや各県の郷土料理や各種ゲームを楽しみながら、他県出身者との交流を深めた。

 参加した県人会は、茨城、香川、関西、岐阜、京都、佐賀、島根、東京、徳島、鳥取、長崎、長野、宮崎。各会の会長がマイクを握り、自身の県人会の特徴や年中行事などを紹介した。いずれも会員数が10~20人ほどの小規模な県人会で、ここぞとばかりに「他県出身者でも、県を通過しただけでも歓迎するので、ぜひ入会してほしい」などと訴えた。また、母県の名所や特産品、伝統の祭りなどのPRに努め、各県への訪問を呼びかけた。

テーブルを彩るさまざまな食べ物を皿に盛る参加者

 料理は分担を決めて各県人会で持ち寄った。会場にはビーフやチキン、焼きそば、トウモロコシ、和牛ソーセージを焼く香ばしい香りが漂い、食欲をそそった。焼きたてのバーベキューや持ち寄ったサラダやおにぎり、赤飯、飲み物、デザートの果物やスイーツがテーブルを彩った。食事中には、同郷人が昔話に花を咲かせたり、初対面では出身県を紹介し合ったりし、親睦を深めた。

 ゲームは、じゃんけんと、水風船投げが行われた。参加者は賞品を目指し、童心に帰って熱中し盛り上がった。最後は徳島県人会の松村誠二会長らの手本に合わせて阿波踊りを輪になって踊り、締めくくった。

童心に帰って熱中した風船投げ
牛肉を焼く香川県人会の藤井秀樹さん(左)と徳島県人会会長の村誠二さん
あいさつに立つ合同ピクニックを主催した岐阜県人会の樋田会長

 合同ピクニックは岐阜県人会(樋田まゆみ会長)が呼びかけ毎年開いている。元会長のハッピー水谷さんの発案で始まり、これまでに10回ほど催した。水谷さんは、各県人会が加盟する南加県人会協議会の活動を通じて、会員数が少ない小規模県人会は独自でピクニックの参加者を集めることが難しいことを知った。そこで交流があった佐賀に声をかけると、石川などが次々に続き、交流の輪は年を追うごとに広がりを見せた。昨年は18県人会から過去最高の約200人が参加し、にぎわったという。ピクニックに加え、ボウリング大会も合同で催している。

 参加を呼びかけても数人しか集まらないことが理由で長年中止されていたピクニックが、合同開催により再開できたことを、小規模県人会は喜んでいるという。それらの中には歴史の古い団体も多く、今年、宮崎が創立50周年、岐阜が115周年、長野が120周年の節目を迎えて記念式典を催した。こうした大掛かりなイベントの開催にはマンパワーが必要だが、これまでのピクニックなどを通じて育んだ交流から、他の県人会のメンバーがボランティアとして働くという思いがけない助け合いも生まれ、記念式典の成功を陰で支えた。

 岐阜の樋田会長はイベントを振り返り、「13の県人会から多くの人が参加し、交流できた。小さな県人会が力を合わせれば、大きなことができるということを示した」と、合同開催の意義を強調した。「参加者から『本当に楽しかった』『久しぶりに会えてよかった』『初対面でも意気投合できた』などの声を聞けて、とてもうれしい。会員数の減少はどの県人会も抱える悩みだが、これからも小さな県人会が集まり、助け合って合同イベントを続けていきたい」と、抱負を語った。(永田潤、写真も)

郷土の名物の五平餅を焼く岐阜県人会のメンバー
13県人会から約120人が集まり、交流を深めた合同ピクニックの参加者

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