文化書道の会員の指導で書道を体験する子どもたち

 オレンジ郡のアーバイン市はこのほど、市内グレートパークで第21回アーバイン・グローバルビレッジ・フェスティバルを開催した。世界各国の民族パフォーマンス、アート展示、フードベンダー、教育ブース、子どもと大人向けのアクティビティーを通じて多様な文化を祝うイベントで、コロナ禍での休止を挟んで待ちかねた多くの市民でにぎわった。

岐阜県の観光や物産を紹介した岐阜県人会のメンバー。左から4人目が樋田会長

 日本関係では、けん玉など日本の伝統玩具で遊んだり、折り紙をしたりする体験が子どもの人気を集めた。南加県人協議会に加盟する岐阜県人会は岐阜県の観光や物産を紹介した。大人はアンケートに回答、子どもは塗り絵に参加すると抽選で景品が当たるブースは、大いに盛り上がりを見せた。景品には飛騨高山に伝わるかわいい人形のお守り「さるぼぼ」や、美濃焼のコースター、美濃和紙が織り込まれたタオルなどを用意したと言う。「大人気で200個近くの景品がすぐになくなった」と同県人会の樋田まゆみ会長は喜びの声を上げた。

日本の観光紹介を行う日本総領事館

 日本総領事館のブースでも日本の水際対策緩和に合わせて観光をアピール。また、文化書道(岩倉美石会長)の会員が書道体験を指導した。
 少し離れた場所でブースを運営していたのはNPOの「日本文化振興協会LAなでしこ会」で、同会会員が製作した和装小物やビンテージ着物などを販売して活動資金集めを行なった。同フェスティバルの来場者はほとんどが日本人以外だが、「最近は日本人でなくても着物のことをよく知っている人が多くなった」と同会の佐々木貴子会長。「先ほどはアフリカ系の方たちがとてもたくさん買ってくださった。きっとガウンなどにして楽しまれるのだと思う」と話した。

けん玉やだるま落としなど日本の伝統の玩具が紹介された

 またステージではメキシコのダンスやインドのダンスに続いて佐々木光露三絃会が津軽三味線の合奏を披露し、多様な文化を楽しむ多くの観客たちから喝采を浴びた。
 アーバイン市にはおよそ80の異なる民族背景を持つ人々が住み、市民の家庭で話されている言語は70種類に及ぶという。アーバイン市は全米で最も安全な町の一つといわれるが、その根底には異なる文化の相互理解が重要という思いがあり、フェスティバルは年々盛大に行われ、多くの市民から愛されている。 (長井智子、写真も)

和装小物やビンテージ着物などを販売したLAなでしこ会のブース
佐々木光露三絃会による津軽三味線の合奏

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