北米ツアーで23都市を回る日本のロックバンド「ONE OK ROCK」

 日本のロックバンド「ONE OK ROCK(ワンオクロック)」が10月19日、「Luxury Disease北米ツアー」の一環としてカリフォルニア州オークランドのフォックスシアターでライブ公演を行った。当日は、朝6時からファンが並び始め、開場時には4分の1マイルの長い行列を作った。
 2007年にデビューしたONE OK ROCKは、リードボーカルのTaka(森内貴寛)、ギターのToru(山下亨) 、ベースのRyota(小浜良太)、ドラムのTomoya(神吉智也)で構成されている。10枚目のアルバムとなる「Luxury Diseasese」は22年9月に発売され、日本のオリコン週間チャートとビルボードのジャパン・ホット・アルバムチャートで1位を獲得した。

リードボーカルTakaの熱唱

 前座のYou Me At SixとFame On Fireが出演した後、午後9時45分の開始予定時刻を少し過ぎてONE OK ROCKが登場。新譜のリードトラック「Save Yorself」で幕を開け、英国の人気シンガーソングライター、エド・シーランと共同作曲した「Renegades」など、ニューアルバムから8曲を披露した。
 英語が堪能なTakaは、曲の合間にトークを繰り広げ、「最近ハリウッドヒルズに家を購入した」と近況を報告。またメンバーも英語であいさつし、Tomoyaはオークランドのメリット湖がお気に入りであること、そしてNBAのゴールデンステート・ウォリアーズに夢中だと語り、観客を喜ばせた。
 観客は20代が中心で、「So Far Gone」では会場全体をスマートフォンのライトで埋め尽くし、「Stand Out Fit In」ではバルコニー席の観客まで立ち上がってジャンプするなど、大いに盛り上がった。12年にブレイクした「The Beginning」の冒頭のフレーズでライブは最高潮に達し、Takaがバリケードに登って観客の方に身を乗り出すと大合唱となった。ラストは19年の邦画「キングダム」の主題歌「Wasted Nights」で締めくくり、Takaのパフォーマンスや歌唱力を存分に楽しめるライブとなった。
 アンコールを叫ぶ大きな喝采を受けて照明が再びステージを照らしたが、演奏を再開する前にTakaが体調不良になった最前列のファンの様子を確認しようと観客席に飛び降りる一幕もあった。 アンコールでは、TakaとToruがボーカルとギターのデュエットで「Always Coming Back」を披露し、「American Girls」で全15曲のステージを終了した。
 ONE OK ROCKの北米ツアーは、ニューヨーク、ダラス、トロント、そしてロサンゼルスを含む32日間23都市に及ぶ。

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