
インディカー・シリーズ(全18戦)の今季第5戦、アキュラグランプリ決勝が19日、ロングビーチ・ダウンタウンの市街地コース(90周、1周1・968マイル)で行われ、予選3番手からスタートしたアレックス・パロウがロングビーチ初優勝、通算22勝目を挙げた。ホンダ勢が1位から4位までを独占し、圧倒的な強さを見せつけた。

パロウは今季3勝目で、ドライバーランキングでカイル・カークウッドを抜いて首位に浮上した。2位にフェリックス・ローゼンクイスト、3位にスコット・ディクソン、4位にカークウッドが入った。
レースはポールポジションからスタートしたローゼンクイストが、堅実な走りでトップで周回を重ねて51周目まで先頭を守った。57周目にコース上に大きな破片が確認されたため、追い越し禁止のイエローフラッグが出された。59周目に全車が一斉にピットインし、2位につけていたパロウが素早いピットワークでコースに戻り首位に浮上。61周目の再スタート後は後続を徐々に突き放し、一度も首位の座を譲ることなくチェッカーフラッグを受けた。
パロウは勝因について「イエローフラッグがタイミングよく出てピットに入り、クルーが完璧な仕事をしてくれた。予選から決勝まで最高の状態にマシンを仕上げてくれたチーム全員を誇りに思う」と述べた。ロングビーチについては、「初めて年間王者を決めた思い入れのあるコース。どのインディのレースも勝つのは難しいが、ロングビーチは特に難しいので、価値のある大きな勝利だ。ついにこのロングビーチで勝てて、信じられないほどうれしい」と語った。

パロウは2020年にインディカーにデビューし、年間タイトルに4度(21、23、24、25年)輝き、今季は5戦3勝と王者の貫禄を見せつけている。レース活動のため日本に暮らしたことがあり、日本食や文化を愛する親日家である。修業時代を懐かしみ、「日本には本当にいい思い出がある。またオフシーズンに訪れて、友人に会うのを楽しみにしている」と語る。
ロングビーチ・グランプリが終わった今、注目はシリーズ第7戦「第110回インディ500」(5月24日・インディアナポリス)に集まっている。昨年、念願の初優勝を遂げたパロウは、「2連覇することは素晴らしいことなので、ぜひ達成してみたい」意気込んでいる。インディ500には17、20年の覇者の佐藤琢磨がスポット参戦する。13年にロングビーチで日本人初の優勝を遂げ、南カリフォルニアに多くのファンを持つ佐藤の力走にも期待がかかる。 (永田潤、写真も)

