世論調査の結果で多くのカリフォルニア州民から辞職の声が上がるファインスタイン議員(オフィシャルサイトより。2005年ごろ撮影)

 カリフォルニア大学バークレー行政学研究所とロサンゼルス・タイムズが共同で行った世論調査によると、カリフォルニア州選出のダイアン・ファインスタイン上院議員について、有権者の多くが最近の健康状態の悪化によりもはや職務に適さないと感じており、任期満了を待たずに辞任すべきだと考えていることが明らかになった。
 89歳のファインスタイン議員は帯状疱疹の治療のため数カ月間公務を休んでいたが5月初旬に復帰。すでに2024年の再選を目指さないことを表明している。
 同調査によると、カリフォルニアの有権者の42%に相当する人が、ファインスタイン議員は「もはや職務にふさわしくない」と回答、「任期を全うすべきだ」と答えたのは27%だった。残りの31%は「未決定」と回答している。
 今年2月、同議員が入院した際、判事の承認などの任務が困難になったことから民主党内で退任を求める声が上がっていた。2週間前の復帰直後に記者らと会見した時は「休んでいたわけではない、仕事をしていた」と療養で数カ月間議会を休んだことを覚えていないような発言をしており、精神面での健康も懸念されている。同議員は療養中に帯状疱疹の合併症である脳炎にもかかっており、これは記憶喪失などを引き起こす可能性があるという。
 世論調査は、17日〜22日にかけて英語とスペイン語でオンラインで実施した。

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