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ラーム・エマニュエル駐日米国大使はこのほど、ロサンゼルスの全米日系人博物館(JANM)が所蔵する作品を紹介する展覧会「日系米国人の歴史と美術」を東京の大使公邸で開催し、日米関係の構築と強化において多大な貢献に尽力した日系米国人をたたえた。
大使はレセプションでJANMが所蔵する作品の中から第2次世界大戦中に強制収容された日系米国人画家が制作した作品18点を披露した。同展覧会では、民主主義と多様性の原則の堅持に世界中の人々の関心を向けることを目的として、日系米国人の経験を共有している。
エマニュエル大使は「日系米国人の強制収容は米国の歴史において恥ずべきこと。この展覧会でわれわれは過去と向き合いそこから学ぶことができる」と述べた。
大使は、芸術を通じて歴史理解を促進してきたJANMの活動の重要性について「日系米国人は日米両国をかつての敵対関係から生涯の友とするために計り知れないほど貢献してきた。JANMは日系米国人の力強い物語に光を当ててくれた。これらの物語が現在そして未来の世代に学びを与え力づけてくれる」と謝意を表した。

展覧会の開催に寄せて、日系米国人のマーク・タカノ連邦下院議員(カリフォルニア州選出)は「日系米国人のアートは深い意味を持つ表現方法であり、エマニュエル大使が東京でJANMの所蔵作品を紹介する展覧会を開催してくれたことを心からうれしく思う」と支持を表明した。また「移民、強制収容、戦後の生活など、日系米国人の人生を語るこの多様な作品群は、移民の子孫である私自身の経験にも深くつながっている。この展覧会は日米両国の文化交流の素晴らしい機会となるだろう」と述べた。

また、JANMのウィリアム・T・フジオカ理事長は「日系米国人画家による素晴らしくかつ他に類を見ない作品の展示を誇りに思う」と述べ、「これらの作品は、移民や第2次世界大戦中の強制収容、そして戦後の生活を通して、アーティストたちのビジョンと人生を表している。これらの作品に描かれている物語の多くは日系米国人のもの。私の家族の物語でもある。私の祖父は事業で成功を収めたが、戦時中に全てを失いハートマウンテン強制収容所に収監された。そして父は第442連隊戦闘団に従軍した。2人とも、私に日本の伝統を尊重し、守り、日系米国人として困難や忍耐、成功を誇りに思うように教えてくれた」と思いを語った。
ロサンゼルスの小東京にあるJANMは、16万点を超える収蔵品を誇る日系米国人の歴史の宝庫として知られる。スミソニアン協会と提携する公式の機関であり、米国の文化財にも指定されている。展覧会や公開プログラム、受賞歴を誇るドキュメンタリー、教育関連の取り組みを通じて米国における日系人の物語と豊かな文化遺産に光を当てている。