「ハレルヤ」などを披露する「サウスベイ・ハーモニー」
「ラビアン・ローズ」他を披露した女声コーラス「コスモス」

 日系の合唱団が加盟する南加日系合唱連盟(小川弘子会長)がこのほど、小東京の合同教会で合唱コンサートを開催した。加盟4団体「コスモス」「LAメンズ・グリークラブ」「さくらコーラス」「サウスベイ・ハーモニー」に加え、連盟外の4団体「エル・マリノ日本語児童合唱団」「LA第九」「オレンジカウンティー・フレンドシップ・クワイア」「サウスベイ・シンガーズ」を招待し、合わせて8団体が出演した。
 コンサートは今回が6度目で2019年以来の開催。世界中で声を出すイベントが厳しく制限されたコロナ禍が収束し、会長の小川さんは「やっと一緒に歌える楽しみを共有できるようになった」と開催を喜んだ。

歌を通して地元との交流に努める「さくらコーラス」

 出演グループの形態は女声合唱、男声合唱、混声合唱、児童合唱などさまざま。また各グループが3、4曲ずつ、それぞれ工夫を凝らした選曲はバラエティーに富み、古典あるいは現代的な合唱曲、宗教曲や賛美歌、オペラのアリア、各国民謡、歌謡曲やポップス、シャンソン、童謡などが披露され、合唱で楽しむことができる曲の幅広さ、合唱の世界の奥深さを存分に発揮した。
 「コスモス」は30年前に結成された女声コーラス。人生を歌に込め、小川弘子さんの指揮、岩井佐知子さんの伴奏で「わが母の教え給いし歌」「ラ・ビアン・ローズ」や「銀座カンカン娘」を披露した。

合唱組曲「神様ありがとう」を合唱する「LAメンズ・グリークラブ」

 「オレンジカウンティー・フレンドシップ・クワイア」は2010年、オレンジ郡で唯一の混声合唱団として始まり、アーティスティックな合唱を目指す。市川恭通氏の指揮、雅子グリフィンさんの伴奏で、谷川俊太郎作詞の「信じる」、バロック時代の楽曲「レクイエムC」を歌い上げた。
 90歳を超える会員も元気に歌っている「さくらコーラス」は歌で地元との交流に役立つことを目的に活動し、昨年には40周年を迎えた。波多江美代子さんの指揮、小川弘子さんの伴奏で「柳の歌(オセロより)」「春の日の花と輝く(アイルランド民謡)」「リパブリック賛歌(米民謡)」を合唱した。

「手のひらに太陽を」「かいじゅうのバラード」など4曲を元気に歌った「エル・マリノ日本語児童合唱団」

 「エル・マリノ日本語児童合唱団」は日本語プログラムを持つカルバーシティーのエル・マリノ小学校で生まれた子ども合唱団で、創設者の福島愛子さんの指揮、マチコ・ヒルさんの伴奏で「手のひらに太陽を」「かいじゅうのバラード」など4曲を元気に歌った。
 ガーデナで練習する混声合唱「サウスベイ・シンガーズ」は菅直子さんの指揮、トーマス・ガフさんの演奏でビバルディの宗教曲「グローリア」を披露した。
 1999年に発足した南カリフォルニアで唯一の日系男声合唱団「LAメンズ・グリークラブ」は、市川恭通さんの指揮、トーマス・ガフさんの演奏で合唱組曲「神様ありがとう」を合唱した。

ゲスト出演した「サウスベイ・シンガーズ」

 「LA第九」は指揮、伴奏、編曲を行う芸術監督ジェフリー・バーンスタインさんの下で「My Shepherd Will Supply My Need」「荒城の月(滝廉太郎作曲)」「A Song of Peace (Finlandia)」を披露し、力強い声を響かせた。
 「サウスベイ・ハーモニー」は小川弘子さんが指揮と伴奏を行い、シンガーソングライターのレナード・コーエンが歌った名曲「ハレルヤ」、松任谷由実の「春よ来い」、「オー・シャンゼリゼ」などを披露し、最後は日本のテレビ番組・水戸黄門の主題歌として知られる「ああ人生に涙あり」で楽しく幕を閉じた。

バロック時代の楽曲「リパブリック」を歌い上げた「オレンジカウンティー・フレンドシップ・クワイア」

 公演の最後には、さくらコーラスの波多江美代子さんの指揮、小川弘子さんの伴奏で、出演者全員が合同合唱「歌ごえはささやく」と「翼をください」を歌い、フィナーレは全ての来場者が声を合わせて「四季の歌」を歌った。
 合唱団はそれぞれ、コロナ禍でもオンライン会議システムZoomを利用するなどして練習を続け、合唱の火を絶やさずにきたという。小学生から90歳まで幅広い年代の出演者は誰もが、共に歌える喜び、聴いてもらえる喜びをかみ締めながら、ステンドグラスの光が漏れる聖堂に声を響かせた。(長井智子、写真も)

公演の最後は小川弘子さんの伴奏で出演者全員が合唱した

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