新型コロナウイルスの迅速抗原検査キット

 冬に入り新型コロナウイルス感染が拡大している。一方、陽性反応が出るまでの時間が以前に比べて長くかかることがあり、自宅などで利用できる「迅速抗原検査(ラピッドテスト)」を用いて感染しているかどうかを見極めるのが難しくなっている。ロサンゼルス・タイムズが報じた。


 同紙によると、以前は迅速抗原検査でコロナウイルスの陽性反応が出るのは感染から1〜2日後だったが、現在は4日後となっている。陽性化が遅れる理由として、ワクチン接種や過去の感染によって免疫が高まったことを挙げている。症状があっても検査で陰性と判定され、その後再検査を受けなかった人は、実際には感染しているにもかかわらず自分は感染していないという「誤った安心感を得ている可能性がある」と注意喚起している。


 米国疾病対策予防センターは、症状があればすぐに検査し、たとえ結果が陰性でも症状が続く場合は48時間後に再検査を受けること、さらに2回目の検査が陰性だった場合でも4日後にもう1度検査を受けることを勧めている。そしてその間は外出せず人に近づかないようにするか、人と同席する際はマスク着用が必要だとしている。また、医療機関で行う「PCR検査」は迅速抗原検査よりも感度が高く、陽性反応が出るのも早いため、PCR検査を促している。


 家庭用の迅速抗原検査は薬局やオンラインで販売されており、カリフォルニア州では州法に基づきほとんどの医療保険制度が月に8回分の検査キットの費用を払い戻すことを義務付けられている(払い戻しの詳細などは加入している医療保険に確認する必要がある)。


 なお、ロサンゼルス郡内の図書館、高齢者施設、フードバンクなど多くの場所で無料の検査を受けることが可能。詳細は、電話833・540・0473またはウェブサイト-


 ph.lacounty.gov/COVIDtests

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