
ロックバンド「X JAPAN」のリーダー、YOSHIKIさんが昨年9月に刻印した手形と足形が完成し9日、設置場所のハリウッド、TCLチャイニーズシアター前の広場でお披露目の式典が開かれた。YOSHIKIさんは日本人として初めて手形が飾られた喜びを語るとともに、今月1日に発生した能登半島地震の犠牲者に哀悼の意を表し支援を表明した。

渡米から30年のYOSHIKIさんは音楽、ファッション、映画の分野における成果と慈善活動への貢献が認められ「日本の歴史における最も影響力のあるミュージシャンおよび作曲家」として選出された。
ロサンゼルスの観光名所として知られるチャイニーズシアターの広場にはハリウッドスター約200人の手形、足型、サインが刻印されている。劇場は1927年に開館し、手形の刻印の伝統が始まってからは約100年。YOSHIKIさんはハリウッドのエンターテイメント界のアーティストの1人として足跡を残した。愛用のドラムスティックも埋め込んだ。設置場所の右隣には元NBAレーカーズのスーパースター、故コービー・ブライアントさんの手形・足形が並んで飾られている。

YOSHIKIさんは作曲家、ドラマー、ピアニスト、バンドではX JAPANとTHE LAST ROCKSTARSのリーダーという音楽面での活動に加えて、昨年は映画監督としてデビューした。長編映画「YOSHIKI : UNDER THE SKY」は、愛する人を失う痛みを乗り越え、音楽の癒やしの力で世界的な結束を築くという感動的な旅路を描いた作品で、昨年、世界公開に先駆け同劇場でプレミア上映が行われた。
式典でのあいさつでYOSHIKIさんは、ファンと関係者の支援に謝意を表した。これまでに亡くした父母に加え、元バンドメンバーのHIDE、TAIJI、HEATHの名を挙げた上で、映画のタイトルについて「多くの私の大切な人たちが空の上に行ってしまったが、われわれはまだこの空の下で暮らしている、という意味が込められている」と説明。「空の上にいる大切な人たちのためにも、この命を一生懸命生きたい」と力を込めた。同作は、日米欧の130以上の映画館で公開され、ドキュメンタリー映画としては異例の反響を呼んでいる。

能登半島地震については、「とても心を痛めている。犠牲者の冥福を心より祈りたい」と、哀悼の意を表した。被災地支援として、まず1千万円の義援金を送ったこと、さらに愛用するクリスタルピアノをオークーションにかけることを明かし、「オークションを通して少しでも社会に貢献できればと考えた。すべての収益を被災者へ寄付したい」と語り協力を求めた。地震の被害が甚大であることから、この日の朝まで式典への参加をためらったというが、気持ちを切り替え世界へ向けて被災地への支援を訴えた。日本で行われたオークションは16日に締め切られ、ピアノは4千万円で競り落とされた。
式典後はYOSHIKIさんがアドバイザーを務めるジャパンハウスで開かれた祝賀会に参加し、招待者を前にクリスタルピアノで「Endless Rain」と「Forever Love」の2曲を奏でた。

