4月から会社に通う頻度が増えたことで、確信した。私はなるべく静かな環境で仕事がしたいということ。社内ではなかなかこの望みがかなわず、耳栓を使うことでかろうじて仕事に集中できている。
 仕事をしているように見えてずっとおしゃべりをしている人たち(給料泥棒に見える)。パソコンを大音量にしてオンラインミーティングしているグループ(なぜイヤホンを使わないのだろうか)。傍らで静かに仕事をしている人たちのことは気にも留めないようだ。
 なぜ出勤しているのだろうかと自問自答する。もちろんいいこともある。上司と会って会話をすることで今までに増して仲良くなった。しばらく会えなかった人たちにあいさつできたり、同期たちとの20年ぶりの再会もあったりした。
 対面でのコミュニケーションと、電話やチャット、メールを使うことを中心にしたコミュニケーション。コロナ禍を経て、どちらの良さも分かるようになり、時と場合によって上手に使い分けていければと思っている。
 ただ、私の印象では、文字を使うコミュニケーションを滞りなくできる人は、会っても会わなくてもうまくいく。逆に、苦手そう人は「やっぱり出社して会って仕事をした方がいいよね」と、時代を逆行するようなことを、もっともそうに言ったりする。概してそういった人たちは文面が素っ気なかったり、再度確認をしないと何を伝えたいのか分からなかったりする。
 その人の年齢や属性、業種によって、きっとさまざまな意見があるだろうが、書いて伝えることの大切さをますます感じている。リモートワークは定着した一つの働き方となっていて、用件も気持ちもより伝わりやすい文章を書くことができれば、時間やエネルギーを無駄に使うことなく、効率良く高いパフォーマンスを発揮できるのではないか。
 騒がしい人たちの中で仕事をすることで集中力は鍛えられるかもしれないが、仕事をしながらトレーニングしたいとも思わない。平穏な環境でこつこつと言葉を紡ぎながら、とにかくいい仕事をして仲間や社会に貢献したい。(中西奈緒)

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