何かの拍子に三練り丼を食べたくなることがある。
 ネバネバのある三種類の材料を飯の上に乗せて食する。材料は長芋(とろろ芋)、納豆、オクラがあれば簡単にできる。夏場で食欲がない時や体力の落ちた時に最適。スルっと入りよく噛むとおいしいし腸内環境を整える作用があるとか。栄養もあるし、とにかく体に優しい食材だ。
 長芋やオクラは時季物だからいつでもとはいかないところがつらい。
 食べ方は個人の好みでいかようにもできるのもいい。オクラはざっとゆでて薄切り、かつお節としょうゆをかけてマゼマゼ。おろした長芋はこれも個人の好みで、そのまましょうゆをかけたり、出汁で延ばしたり、玉子を練り込んだり。
 丼にご飯をよそう。白米でも玄米でも問題なく、その上によく練った納豆(最低100回は練り、ねばねばが白くなるほどいいそうだ)を乗せ、長芋をかけてから最後にオクラを盛る。
 僕は不器用だからお箸でかき込むと、口の周りがべたべたになるのでおさじでいただく。残念ながら糖尿なのでご飯をたくさん食べられないのがつらい。
 丼といえばツナと長芋も相性がいい。これも個人的な好みがあるだろうが、赤身よりも切り落としの筋っぽいところが好きだ。これを食べやすい大きさに切って、ワサビ、おろししょうがを混ぜちょっと大目のしょうゆをかける。時々混ぜ合わせて数時間置くと味が良く染みておいしくなる。
 これを熱々のご飯に乗せ長芋をかけてかき込むとおいしい。丼物は親子丼やカツ丼など簡単だがおいしい食事で、食べると日本人だな~と思う瞬間だ。
 さて、「丼」は親子「ドン」か親子「ドンブリ」か。フト気になって調べてみたら、丼の前が略語かそうでないかで言い方が変わるそうだ。
 親子やてんぷらなどは「ドンブリ」。略したら天「ドン」、カツ「ドン」となるのが一般的だが、「ドン」でも「ドンブリ」でも個人が親しんできた言い方が正解とのこと。
 どちらにしてもおいしいものはおいしいのだ。(徳永憲治)

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