日本文化の継承者と日本語学習者5人に対する奨学金授与式。左端が大谷喜平会長、右端がハッピー水谷奨学金委員長
軽快な音楽に合わせて踊る徳島県人会の阿波踊り

 36の県人会が加盟する南加県人会協議会(大谷喜平会長)はこのほど、育英奨学金集めのための第43回親睦演芸会(小田和男実行委員長)を小東京のアラタニ劇場で催した。日本文化継承者と日本語学習者の受賞者5人が奨学金を授与され、さらなる精進を誓った。 (永田潤、写真も)

 秋恒例の演芸会の第1部は、13の県人会から14演目を繰り広げ観客約400人を魅了した。出演者は所属する県人会の新年会やピクニック、各所の日系イベントなどで発表している芸達者が多く、場の盛り上げはお手の物。日本民謡や琉球舞踊、歌謡曲、創作舞踊などの日本文化に加え、ロックバンド、フラメンコダンスを熱演し、大きな拍手を浴びた。第2部は日本から招かれた和歌山県串本町出身の演歌歌手、小芝陽子(ミュージックオフィスAZUMA)が出演した。

鳥取クラブによる「平成鳥取音頭」の傘踊り

 大谷会長があいさつに立ち、「県人会の会員と家族、友人、スポンサー、日系コミュニティーのメンバーの支援により、日本民謡や舞踊を演じるこの素晴らしい文化イベントを毎年催すことができている。今年の舞台でも、素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられる」と述べ、「今日は日系コミュニティーからのインスピレーションを感じ、パフォーマンスをリラックスして楽しんでほしい」と呼びかけた。

埼玉県人会によるフラメンコダンス

 県人会協議会は活動目的の一つに日本文化の奨励を掲げ、日本文化を担う次世代の育成事業に力を注いでおり、育英奨学金を過去43年にわたり計300人以上に授与している。大谷会長は、演芸会について「奨学金プログラムを支える上で重要な役割を果たしている。イベントの収益、皆さんからの寄付と温かい支援は、若い日本文化継承者が目標や夢をかなえるための活動に役立てられる」と強調した。

創作舞踊「白虎隊」を演じる福島県人会

 奨学金授与式では若者5人に大谷会長からそれぞれ千ドルのチェックと賞状が贈られた。受賞者は会場から大きな拍手を受け、日系社会からの期待の高さを肌で感じていた。受賞者を代表し、ソフィー・カワカミさんが流ちょうな日本語を交えて謝辞を述べ、県人会協議会と奨学金委員会に感謝を表した。受賞者5人と家族が福岡、沖縄、静岡、山口の各県人会に所属していることを説明し、「それぞれ、異なる県人会を代表しているが、今日は共に奨学金を受賞できてうれしい。今後も各々の分野で努力し、稽古に力を注いでいきたい」と決意を誓った。

 ▽育英奨学金の受賞者5人は次の通り。(敬称略)

タイセイ・ハマガワ(沖縄民謡)、ソフィー・カワカミ(日本舞踊)、レイア・マス(日本語と日本伝統文化の保存)、アミ・ヤマモリ(剣道)、シンスケ・ヤマモト(剣道)

熊本民謡「おてもやん・おてもやんサンバ」に合わせ、県の人気マスコットのくまモンと共に踊る県人会のメンバー
関西クラブの廣川真一会長(手前)が歌う「河内音頭」に合わせ踊るメンバー
福岡県人会による民謡「博多の子守歌・松前ソーラン節」

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です