【徳永憲治】 たまにではあるが、YouTubeなどでDIY(Do It Yourself)を流し見している。よく見るのがさびた道具などをきれいに修理して復元したり、廃材から新しい工具や包丁などを作るといったもの。
先日見たのは鉛筆より少し太い鉄棒を数十本まとめ、高熱炉で熱し、圧延機でたたき延ばして形作り、研磨機で研ぎ上げて最終的に1本のククリナイフを作り上る。
ちなみにククリナイフとは緩い「く」の字になったナイフで内側に刃がついている。オリジナルはネパールやインドの昔からの道具・武器で、現地の兵士の「最強の兵器」といわれているとか。もっとも農作業や狩猟が主な用途とあり、斧(おの)や鉈(なた)、マチェテのように枝を切り落としたり、草むらをないで歩きやすくしたりと、使用方法はいろいろである。
さて、DIYのナイフ作製だが、動画は早送りや所々を飛ばしているので完成までに25分ほど。実際には数日はかかっているのでないかと思う。材料や機材の値段や作業時間を考えると、普通のククリナイフが30~40ドルで手に入る現状、そこまで時間をかけて作る意味はあるのかなと思ってしまった。
ただ見るだけなら「フムフム、すごいなー」である。素人にはとても無理な話だし、自分でもやろうとは思わない。やれたら面白そうだとは思うけど。
同じ系統で、さびてボロボロになったブッチャーナイフを、研磨機ややすりで磨き上げ、新品並みにきれいな包丁に作り上げるサイトもあった。これなら業務用研磨機の代わりに電気ドリルなどを使えば素人でもできそうだ。その流れで包丁の正しい研ぎ方などのサイトも楽しんだ。このあたりは僕らでもなんとかできそうだ。
さっそく自宅の包丁を研ごうと思ったが、体力が持たず動画と同じようにはできないとさじを投げる。なるほど、簡単にできるのならこういったDIY動画が、あんなにアップされるはずはないなと理解した昨今である。(徳永憲治)
