キャプテン翼の特製マフラーを広げ、写真に納まる「クレセルネクセス」の子どもたちと保護者ら
キャプテン翼のフィギュアを手にするカルロスさん(右)と妻のルパスさん

 MLSのLAギャラクシーは5月23日、カーソンのディグニティー・ヘルス・スポーツ・パークで行われたヒューストン・ダイナモFC戦で、日本文化をテーマにした特別イベント「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」を開催した。試合は1―1で引き分けたが、スタジアムには日系コミュニティー関係者やサッカーファンらが多数訪れ、日本人選手や人気漫画「キャプテン翼」とのコラボレーション企画を楽しんだ。(長井智子、永田潤)

 同日は、キャプテン翼とコラボしたオリジナルマフラー付きの「ジャパニーズ・ヘリテージ・チケットパック」を販売。試合前にはコンコースに設けられた特設ブースで関連展示や企画が行われ、多くのファンが足を止めた。

「スター・ウォーズ・テーマナイト」では、各キャラクターが登場した

 当地の日系サッカーアカデミー「クレセルネクセス」の子どもたちもチームで観戦に訪れた。引率した保護者の岡本佳子さんによると、クラブチームのスプリングリーグ終了後の打ち上げとして来場。同アカデミーについては「今ではサウスベイで最大規模の日本語サッカーアカデミーになった」と紹介し、子どもたちが熱心にサッカーに取り組んでいる様子を語った。

 キャプテン翼のブースを訪れたロサンゼルス在住のカルロスさんは「好きな漫画の一つ。幼い頃に見たことがサッカーを好きになるきっかけになった」と話した。90年代に米国で放送されていたスペイン語版アニメを見て育ったといい、「当時はこちらでサッカーのアニメはほとんどなかった」と振り返った。展示された漫画本やフィギュアを手に取りながら、懐かしそうに見入っていた。

 また、同日は「スター・ウォーズ・テーマナイト」も兼ねて開催され、新作映画に登場する人気キャラクター、グローグー(通称ベビーヨーダ)のボブルヘッド付きチケットパックも販売されたことから、受け取った記念グッズを手にする人や、コスチューム姿のファンの姿も目立った。

「百二十」の法被を着て応援

日本語のバナー、存在感放つ

応援団「アウトローズ」のテールゲート・パーティーで行われた焼酎の試飲会

 一方、スタジアム外のファン交流エリアには、LAギャラクシーのサポーターで構成する応援団「アウトローズ(Outlawz)」がブースを設け、団員の士気を高めるとともに、焼酎のプロモーションを兼ねた試飲会を行った。団長のマニー・マルチネスさんは「われわれがテールゲート・パーティーと呼んでいるこのイベントに、日系の会社が焼酎を協賛してくれた。来場者に日本の文化を紹介し、応援の気運を盛り上げてくれて、ありがたい」と語った。

ゴール裏に陣取り、LAギャラクシーを応援する「アウトローズ」

 アウトローズは2019年の結成以来、毎試合、太鼓を打ち鳴らし、応援旗を振りながら声援を送っている。この夜の試合では日本語で書かれた応援バナーを掲示し、日本語で「ギャラクシー」「アウトローズ」と記された法被を着て応援した。

 試合は前半27分、山根視来選手のアシストからジョセフ・ペインツィル選手が先制ゴールを決めた。しかし同41分にヒューストンが追いつき、1―1で引き分けた。山根選手は右サイドバックとして先発出場し67分までプレー。吉田麻也選手はこの日は出場機会がなかった。

 ゴール裏に陣取った応援団「アウトローズ」が掲げた日本語のバナーは、ひときわ存在感を放った。サポーター席「セクション120」の文字を漢字で「百二十」と背中に染め抜いた法被姿のリーダーたちが音頭を取ると、スタジアムのファンは大きな声援でチームを後押しした。

 試合後は選ばれたファンを対象に、吉田選手と山根選手によるサイン会も実施。参加者は憧れの選手との交流を楽しんだ。  

 日本文化とポップカルチャー、そしてサッカーが融合した特別な一夜となり、会場は終始熱気に包まれた。

自陣に攻め込む相手とボールを奪い合う山根選手(左)

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です