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磁針:子ウサギの巣立ち

【楠瀬明子】 猛暑の日本から涼しいシアトルに戻ってのある日、夕食の支度をしていると、裏庭の大型ポット(植木鉢)の中に座り込んでいるウサギの姿が見えた。こちらに顔を向けたまま、じっと動かずにいる。何とも不思議な光景だった。翌朝、裏庭を片付けようとポットの表面を覆う枯れ草を抜きかけて驚いた。枯れ草の下には、小さなウサギ。前日のウサギは授乳中だったのか。その日も、前日同様の時刻に母ウサギが来て15分近く座り込み、授乳であることがはっきりした。