ロサンゼルス市議の椅子を目指すテリー・ハラ氏

 2008年にアジア系で初めてロサンゼルス市警察(LAPD)の副本部長に就任した日系3世のテリー・ハラ氏が、2013年のロサンゼルス市議会選に立候補することが、このほど分かった。25日(水)には、選挙運動に必要な資金集めのキックオフイベントがチャイナタウンで開かれる。
 ハラ氏は、2013年に任期満了となり、同年の市長選に立候補を表明している9区のジャン・ペリー市議の後任として立候補する。当選すれば、ロサンゼルス市議会初の日系市議誕生となり、アジア系としては、1985年から93年まで13区の市議を務めた中国系のマイク・ウー氏に続き2人目となる。
 ハラ氏の立候補を支援するフェイスブックによると、資金集めのためのキックオフイベントは25日(水)午後6時から8時まで、チャイナタウンの「オーシャン・シーフード・レストラン」(747 N. Broadway)で催す。
 寄付金は3段階に分かれており、「友人」レベルが1人250ドル、「サポーター」レベルが1人500ドル、「スポンサー」レベルが1人700ドル。同寄付金は税控除の対象にはならず、個人、企業、団体の寄付金限度額は700ドルで、共同名義口座(ジョイント・アカウント)から寄付をする夫婦の場合に限り、1400ドルの寄付が可能になる。
 寄付金は、寄付者自身の資金に限られる。郵便為替(マネー・オーダー)、銀行小切手(キャッシャーズ・チェック)、現金による寄付は、1人25ドルまで。メトロ関係者からの寄付金は受け付けない。また、ロサンゼルス市に登録しているロビイストや同様な団体からの寄付金は禁止されている。
 ハラ氏は、1980年にLAPDに入って以来、麻薬捜査部や交通部などさまざまな部署で激務をこなし、08年に同副本部長に就任。ハリウッド、ウィルシャー、ウエストロサンゼルスなど西部地区で指揮を執ってきた。日系社会との絆も深く、09年の二世週日本祭では実行委員長を務め、日系オプティミストクラブでは顧問を務めるなど、貢献している。【中村良子】

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