「ラッセラー」の掛け声のもとピクニック参加者全員が集合して記念撮影
同県人会のピクニックの目玉はなんといっても豪華な食事。小東京ですし店を営む「鮨元」の豊島年昭さんが、マグロや白身、イカなど新鮮な刺身を毎年提供している。盛りだくさんの刺身を前に、会員からは思わず歓声が上がった。
そのほか、朝から準備したバーベキューやちらし寿司、デザートなどのごちそうもテーブルいっぱいに並べられ、会員の目もお腹も満たしていた。
昼食のあとは力強い太鼓の音頭とともにねぶた囃子の演奏が始まった。
同県人会は「ねぶた囃子保存会」を持ち、毎年二世週祭でねぶたを披露している。この日も保存会のメンバーが「ラッセラー」の掛け声とともに笛や太鼓を演奏し、集まった会員たちに元気のよいパフォーマンスを披露した。
ゲーム大会ではビーチボールリレーや、2人1組となってそれぞれが大きなズボンに入って走るデカパンリレー、洗濯物競走、水風船投げ競争、スイカ割りなどが行われ、子どもも大人も一緒になってゲームを楽しんだ。
ねぶた囃子保存会は二世週祭に向け、毎週土曜の午後1時から4時まで、小東京の日米文化会館などですでに練習を開始しており、本番直前まで行われる予定だという。今年もねぶたを共に盛り上げるハネトを募集している。
同保存会の会長でもある豊島さんは、「今年もにぎやかにねぶたを彩る予定。たくさんの人に見てもらいたい」と抱負を語る。
「例年は衣装の準備などで本場青森からのサポートもあったが、今年はすべて自分たちの力で行います」と意気込みを語る奈良会長。「笛や太鼓も確実に上手くなってきており、本場青森に修行にいったメンバーもいる。今年も期待できる」と述べ、陣頭指揮をとる。今年は4台のねぶたのお披露目を予定しており、早くも夏の祭りに向け、みなの気持ちはひとつになっていた。【吉田純子、写真も】