「世代や人種を問わず商品を使ってもらいたい」と語る生明社長
ニューヨークに次いで全米第2の都市ロサンゼルスは西海岸のハブ。サンディエゴまで入れるとニューヨークよりもさらに大きなマーケットになると、早くからロサンゼルスへの出店は候補になっていたという。
その中でもハリウッドは交通の便も良く、半径8キロに100万人が住んでいる好立地。観光地でもあるため、地元の人々だけでなく、世界各地からの観光客にも足を運んでもらいたいとの狙いもある。
ナイトクラブの跡地だったという広い店内には、衣料品のほか、食器やキッチン用品、文房具、掃除・洗濯用品、洗面用品、収納用品、家具、インテリア用品、寝具など、機能性にすぐれた商品が豊富に取り揃う。
オーガニック素材を用い、着心地がよく実用性に優れたデザインを追求した洋服ブランド「MUJI Labo」や、生活に根付き、長く使われてきた日用品を世界各地で探し出し、独自にアレンジして提案する「Found MUJI」など、日本の大型店舗でのみ扱われてきた商品も、今の無印の世界観を伝えたいとの思いから同店舗では取り揃えている。
価格設定は日本より1・3から1・5倍高くなっており、いかに日本の価格に近づけていくかが米国で成功するためのもっとも重要な要素であるという。
今後も南加地区での店舗拡大を考えており、来年の上期(5月から6月)にはサンタモニカにも出店を予定している。【吉田純子、写真も】