毎年ガラディナーではテーマが決められ、今年は同館名誉勲章を受賞したタケイ氏が出演したテレビシリーズ「スタートレック」の中からの決めセリフ「勇敢に突き進む(To Boldly Go):世代を超えて語り継ぐ物語」と題し、俳優としてだけでなく、活動家としても幅広く活躍する同氏の日系社会への貢献を振り返った。
同氏は第二次世界大戦時、日系人強制収容所に送られた経験を持つ。終戦後は俳優としてのキャリアをスタートさせた。同氏を一躍有名にしたのはスタートレックのヒカル・スールー役だ。その後は俳優業のかたわら、JANMの理事会メンバーとして日系人の歴史を語り継いできた。
日系人の歴史を世代を超えて語り継がなければならないと語るタケイ氏
タケイ氏は「夢を抱き米国にわたった日系人はやがてコミュニティーを形成し、大戦中は日系人部隊『第442連隊戦闘団』として最前線に赴き、米国人として国のために戦いました。こうした歴史は世代を超えて語り継がなければなりません」とスピーチし、受賞を喜ぶとともに礎を築いた先人たちの功績をたたえた。
今年はニットータイヤがJANMのボランティアスタッフの活動と彼らのコミュニティーへの貢献を伝える記念本を作成。羅府新報社も制作に携わった同記念本は当日来場者にも配られた。
「JANMを支えているのは日系人の歴史の語り部、ボランティアスタッフの活躍のおかげである」と話すのは元連邦運輸長官のノーマン・良雄・ミネタ氏。
同館のグレッグ・キムラ館長も昨年から今年にかけての同館での展示を振り返り、これからも日系人の移民史を伝え、進化していくことを誓った。