司法妨害などの容疑で禁錮5年が言い渡されたポール・タナカ氏
司法妨害などの容疑で禁錮5年が言い渡されたポール・タナカ氏

 司法妨害などの容疑で訴追されていた前ロサンゼルス郡シェリフ局次席局長で、現ガーデナ市長のポール・タナカ氏(57)に対し連邦地裁判事は27日、禁錮5年を言い渡した。

 タナカ氏はLA郡刑務所内における過剰暴力、人権侵害、汚職に関する連邦捜査局(FBI)による捜査を組織的に妨害し、その主導に立っていた疑いが持たれ、今年4月に有罪が言い渡されていた。
 タナカ氏は、司法妨害をしていたとの認識はないと容疑を否認していたが、裁判所はタナカ氏が事態を把握していなかったとは考えられないとして禁錮判決に至った。
 タナカ氏の弁護人は、同氏は上訴するだろうと話しているが、現時点ではタナカ氏は8月1日に連邦刑務所に入所し、ただちにガーデナ市長も辞任しなければならない。
 タナカ氏はロサンゼルスで生まれ、ガーデナ市で育った。ガーデナ高校を卒業後、ロヨラ・メリーマウント大学に進学し、会計学の学士号を取得。
 1980年にエルセグンド市警察に入署。2年後にLA郡シェリフ局に入局し、2011年から13年まではシェリフ局次席局長も務めた。
 また1999年にはガーデナ市議に、2005年に市長に就任し現在に至る。

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