新聞に日本でもビーガンがはやりだしているという記事が載っていた。
 ビーガンやベジタリアンは俗に菜食主義者と呼ばれている。ちょっと調べてみると菜食主義者の間でもいろいろと分かれている事を初めて知った。英国ベジタリアン・ソサエティーなどでくわしく分類・説明されている。
 菜食主義にはダイエット・健康のため、アレルギーがある、宗教上などのためとかいろいろと理由があるようだが、がちがちのビーガンは動物の命を奪うことで自分たちが生きるのに反対の立場。食べ物以外にも皮革製品、絹糸の使用も避けている人々がいるという。
 突っ込めば植物も生きている。それを刈り取って食べている。それが嫌なので収穫しても植物を殺さない木の実や果物を食べる。そういった人をフルータリアンと定義している。定義は果物などは取っても木は死なないがニンジンなどは収穫すれば死んでしまう。だから植物自体を殺さない食べ物を食べる。地に落ちた木の実や果物のみで生活する。
 動物、魚介類は確かに動き回り、血を流し、鳴き声をあげる。それを考えただけでだめな人がいるのは理解できる。いろいろ読んでみると、ほとんど哲学的な領域に入ってしまいそうだ。ただ単に魚介・肉食を避ける行動だと思っていたが、とても奥が深い。
 ベジタリアンには健康な人が多いという。基本的な栄養はすべて植物から摂取できるし、生活習慣病などのリスクが減るという報告もある。ただし完全菜食の場合気を付ける必要がある成分もある。例えばビタミンB12は海苔以外の植物にはほとんど含まれないし、体内でもあまり合成できない。他のそういった栄養素類は子どもの成長にも大きくかかわるので、各ビーガン団体も子どもの食事には十分気を付けるよう警告を与えているとか。
 人間は雑食性の生き物。動植物を両方摂取することで生きている。まだ小さい頃「『いただきます』は他の命をいただき生かされている。そのような生き物に感謝して食べましょうの意」と教わった記憶がある。
 個人的には食べられる物なら何でも食べたいと意地汚く思う自分であった。【徳永憲治】

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