公演は美空ひばりの「愛燦燦」を皮切りに、事務所大先輩のフォーリーブスの「ブルドッグ」を披露。2曲を終え、メンバーの那須雄登が英語で「ジャニーさんもきっと喜んでくれていると思う」と話したのは、美空とフォーリーブスは同別院ホールで歌ったからだ。
日本からフォローしたファンも多く2日間を満喫していた。パレードの最初から最後まで着いて回り「(目当てのメンバーと)何度も目が合った」。公演では「あんなに間近で見られて最高」「握手してもらい夢のよう」「やっぱりアメリカなのでメンバーのノリがよかった」「ハリウッドデビューしてほしい。絶対見に来る」などと、ファンは興奮気味に語った。
ともに東京から来た大学1年の瀬川南さんと大学2年の隼菜津子さんはファンつながりの友人。瀬川さんは「かわいくて、かっこいい」と
公演前にジャニーズ事務所の好意に謝辞を述べた別院のリチャード・ナルミ理事長は、喜多川諦道師が日舞など大衆芸能に関心があったとし「ジャニーさんの着眼点は父親譲りだろう」と語った。諦道師は9年の任務を全う。理事長は1933年8月25日付の羅府新報の同師帰任の記事「温かい心を持ち人々から惜しまれながら明日帰国する」を紹介し、日系社会で慕われた人柄のよさを強調した。
同別院の檀家の数が減少にある中での同事務所の支援について理事長は「ジャニーさんと(姉の)メリーさんの心遣いは本当にありがたい」と謝意を表した。また、諦道師が31年に結成し、今年の二世週祭のパレードでも行進した高野山ボーイスカウト第379隊は、88年経った今日まで活動する日系社会のレガシーだ。メンバー数は減っているが理事長は「諦道さんが作ってくれたので大事にしたい」と述べた。【永田潤、写真も】