2部構成のイベントの第1部は屋内ホール、第2部はステージを設置した中庭で行われた。「ジャパンデー」を毎回企画するテッド・デバージリス教諭が第1部の司会を担当し、まず、理科を教えるエリック・ブラインダー教諭がこの夏に日本で研修した成果を報告した。次に礼文高校の男女9人の研修生が登壇し、一人ずつ英語で自己紹介。「マイ・ネーム・イズ、海渡!コール・ミー、カイト!」と研修生が言うと、会場から「カイト!」と生徒が返す。「マイ・ホビー・イズ、アニメ!」などと研修生が趣味を伝えると「イエーイ!」と歓声が上がった。9人ともリラックスした様子で会場の雰囲気を楽しんでいた。
その後、研修生は熱のこもった「南中ソーラン」を披露。同校の新入生は、「ジャパンデー」で毎回恒例の迫力ある踊りを初体験した。
会場を盛り上げる礼文高校の研修生
全校生徒は第2部のため中庭に移動。小野徹礼文町町長、グレッグ・ミラー校長のあいさつに続き、同町海外交流事業に当地で協力する阿岸明子さんが紹介され拍手が送られた。
7年生に娘を持つ木村真琴さんは、保護者として昨年に続きイベントの手伝いに参加。礼文町一行の控え室となった図書室で昼食やスナックの準備、後片付けをしながら、研修生とも会話を楽しんだ。
以前日本の都市部を訪れたことがあるという同校8年生のケルシー・フィニガンさんは、 都会と地方の暮らしの違いに関心を示す。また、「漁業と海産物が有名な礼文で新鮮な料理を味わいたい」とも語った。野崎桂佑さんは小学生のころから英語の学習を始め、今回の研修に向けて準備を進めてきた1人。ホームステイ先でも意思の疎通に問題なく、その家庭の子どもとテレビゲームをするなどして楽しんだという。対馬迅さんは中学3年だった昨年、海外研修を目標の一つに据え、礼文高校を志望した。「今回の経験を後輩に伝え、アメリカとの交流に生かしていきたい」と語った。
2020年6月にはジョン・ミューア中学校から校長や引率者、保護者を含む30人が日本を訪れる。札幌市や礼文町に足を運ぶ予定。
イベントの最終、ステージ上で両校代表の生徒により姉妹校旗が掲げられると生徒から大きな歓声が上がった。同校のエイミー・プロッサー教諭がデザインしたその旗を、両校の交流の象徴として生徒や関係者らは感慨深く眺めた。【麻生美重、写真も】
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