前回に続き米国人が送ってきてくれた日本人の長寿を分析した米国製ビデオの内容を日本語に直し紹介する。
 「日本人がお茶を日常たくさん飲むのも長寿の原因の一つだ。日本茶はコーヒーに比べてより多く抗酸化物質を含む。これは免疫システムを向上させ癌や過剰なコレステロールを防ぐ効果がある」
 日本茶は日本人が家でも日常的に飲むが、加えて日本の多くの料理店で日本茶はコーヒーと違って無料で提供され日本人は当たり前にそれを飲む。
 「日本人はまた大豆と海藻をよく食べる。日本人は毎年推定10万トンの海藻を食べる。コップ一杯の海藻は約2グラムから9グラムのタンパク質を含んでいる。海藻はまた自然のヨードを含み甲状腺の調整機能の面で役立っている」
 「日本は世界で最も効果的なヘルスケアの制度を持つ国の一つだ。日本の制度では医療費の70%以上を政府が負担してくれる。そして低所得者の場合は90%まで政府が払ってくれるのだ」
 「日本人が世界的にも長生きな理由の一つに日本人が食事の量をうまくコントロールしている点がある。日本人は他の国々に比べ食事の量が少ないと知られている。この日本人の習慣は体重と消化をうまくコントロールするのに役立っている」
 「日本人の85%は1日の終わりに風呂に入る。風呂に入ると汗を出すことで体の解毒作用が促進する。風呂の湯の温かい温度は体内の炎症を減らしストレスを和らげる効果がある。風呂の湯の熱はまた血行の循環を促進し、免疫システムを活発にする」
 「日本では高齢者は『生きる宝』として敬意をもって大事に扱われる。故に老人たちは自分の持ち時間を楽しみ長生きするのだ」
 考えてみると日本では9月の第3月曜を「敬老の日」と呼ぶ国の祝日として高齢者を敬い祝っている。ビデオではそんなことも踏まえているかもしれない。
 欧米が日本人の長寿に注目し日本人の生活習慣や食事内容を有益な背景として分析するのはこそばゆい気持ちもするが、日本人も良い面を分析し自覚して生活の中で長所と短所を賢く選別できれば有益と思う。【半田俊夫】

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