外務大臣表彰を受ける藤田氏(右)と阿部氏

 日本政府は20日、令和3年度外務大臣表彰の受賞者を発表した。同館管轄区域関係者では、オレンジ郡日系協会会長の藤田喜美子氏と、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)テラサキ日本研究センター所長で建築・都市デザイン学教授の阿部仁史氏が受賞した。
 外務大臣表彰は、国際関係のさまざまな分野で活躍し、日本と諸外国との友好親善関係の増進に、特に顕著な功績があった個人および団体について、その功績をたたえるとともに、その活動に対する日本国民の理解と支持をいっそう深めることを目的としている。
 表彰式の日時は未定だが、少人数で総領事公邸で行う予定という。両氏の経歴と表彰理由を紹介する。
 藤田喜美子氏は、大阪市出身。渡米後に日系音楽教室を開講し、現在も自身が創業した音楽教室「NYLA USA CORP」の経営者として音楽普及活動に尽力している。1999年からオレンジ郡日系協会理事として活躍し、2013年に会長就任後は華道などの文化クラスを考案、また、アーバイン市の「ジャパン・カルチュラル・フェア」を長年にわたり主催し、市民との交流を図った。高齢者向けのプログラムにも注力し、昨今のコロナ禍においては生活や健康に関するオンラインクラスやイベントを展開するなど、日系コミュニティーの福祉向上に寄与している。16年からは日系高齢者を支援する非営利団体「Keiro」の理事として、日本人と日系人の架け橋役も担っている。
 藤田氏の文化交流をはじめとした活動を通じた日本と米国との相互理解の促進をたたえ、外務大臣表彰受賞の運びとなった。
 阿部仁史氏は、宮城県出身。阿部仁史アトリエ設計事務所主宰。東北大学大学院で都市・建築学専攻教授を務めた後、2007年からUCLA建築・都市デザイン学科教授、10年からはUCLAテラサキ日本研究センター所長として、日本研究および日本との学術交流を通じ日米相互理解と友好親善に寄与。また、南カリフォルニア日米協会理事(12年〜)、「リトル東京デザインウィーク」実行委員長(11年と13年)、ジャパン・ハウス・ロサンゼルスのアドバイザー(16年〜18年)を務め、日系コミュニティーへの貢献も大きい。
 阿部氏の建築を通じた日本と米国との相互理解と学術交流の促進をたたえ、受賞となった。

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