展示開催初日のレセプションには、ドジャースから元オーナーのピーター・オマリー氏(現パドレスオーナー)をはじめ、ラソーダ氏、1970年代に日本遠征を経験した元選手などが出席し、展示に花を添えた。
キムラ館長があいさつに立ち、同館の役割について、常設展示する強制収容など日系人への偏見と苦難への戦いを伝えていると説明。ケン・モチヅキ氏の著書から、元収容所生活者の「野球が、われわれを救ってくれた」の名言を引用し、ドジャース展開催の意義を強調した。「野球は、肌の色、出生地など経歴に関係なく平等の条件でプレーすることができる」と強調。「ドジャースは、他に先駆けて選手にそのようなフェアプレーができるチャンスを提供し続けている」とたたえた。
ラソーダ氏は、野茂がデビューした時の監督として日本でも知られ、展示を見て「すばらしい。日本遠征の思い出が甦る。(当時のオーナーの)ウォルター・オマリーさんから東京ジャイアンツと試合をすると言われたのを思い出した」と振り返った。「オマリーさんが日米の懸け橋となり、2国の友好関係を築いてくれ、息子(ピーターさん)がそれを引き継いでくれた」と、絶讃した。
野茂元投手は、日本人大リーガーの先駆者として疑う余地はないが、それ以前にドジャースのスタッフとしてウォルター・オマリー氏を頼って単身、日本から海を渡ったアイク・生原氏の遺影が功績の紹介とともに飾られている。同氏は、巨人と中日のフロリダキャンプや日本からの野球留学生を世話するなどしたことが認められ、
同展示は9月14日まで開催される。開館時間は、火曜から日曜が午前11時から午後5時まで、木曜は正午から午後8時。月曜が休館。入館料は、大人9ドル、シニアと学生、18歳以下の子どもが5ドル、6歳以下は無料。毎月第3木曜と、毎週木曜の午後5時から8時までは無料。
詳細は電話213・625・0414。
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【永田潤、写真も】