近くに「ファーマーズマーケット」という名前の野菜の廉売店がある。行くと安いからついつい余計なものまで買ってしまう。
 先日、本紙に「塩レモン」についての記事が載った。さっそく試してみようと思ったが、わが家のレモンは剪定した後だったのでまだ実がなっていない。
 で、たまたまこのマーケットに行った時、10個1ドルで大きめのライムを売っていたので、つい買ってしまった。
 塩レモンは塩漬けのレモンにするか、出てきたレモン汁を使うかで塩の量が変わってきそうだ。基本は梅干しぐらい、ということは30パーセントくらいか。ここで計算違いをしてしまった。
 レモンに比べ、ライムは果汁が少ない。塩の分量は、長持ちさせたいと少し余計目に入れたがそれでも汁があがらない。でも香りはすばらしい。やはりジュースも使ってみたいので、さらにライムを買ってきた。
 話はそれるが、ライムに他の使い方はないかと考えたら、以前日本の姉が訪米した時に、自家製柚子こしょうを持ってきたのが美味しかったのを思い出した。
 ネットをサーチすると詳しい作り方を探すことができたし、柚子以外の柑橘類を使うやり方も載っていたが、ライムはなかった。日本では柚子は手に入りやすいがライムはそうでもないようだ。それとも癖が強すぎて敬遠されているのかな。
 さて、塩レモンならぬ塩ライムは今度はジュース分を補うためだから、皮を下ろし金で下ろし、実の部分を前に漬けた塩ライムに混ぜ込んだ。結果は、やはり皮ごとつけたほうがいいようだ。
 柚子こしょうは、柚子1個に鷹の爪を4本くらい使うようだが、こちらでは簡単に手に入るセラノチリを使った。本来ならすり鉢で丁寧にするようだが、家にあるのは小さすぎる。仕方がないので下ろしたライムの皮、小さく切ったチリ、塩をミキサーにかけてみた。結果は思った以上においしかった。
 ライムこしょうは湯豆腐などに、塩ライムは洋風味付け料理にもあう。今度は遠慮せずたっぷり使えるぞ。【徳永憲治】

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