ブラックマン氏は「LAは過去2回にわたりオリンピックが行われている実績もあり、選手やファンを迎え、世界的スポーツイベントを開催できる都市であると期待している」と話した。
ガーセッティーLA市長は「五輪の開催都市に立候補することが決まり誇りに思う。われわれは五輪に向けて動きだす準備ができている」と語り、意欲を示した。
84年に行われた大会では、テレビ放映権料やスポンサー協賛金、入場料、記念品などの販売で多額の利益が生じ、過去の五輪の中でも商業的にもっとも成功した例となっている。
USOCがLA市民600人を対象に行った世論調査では、回答者の81%が賛成、反対は11%だった。
市民からの賛成を得ている上、過去2回の五輪で開会式や閉会式の会場にもなったロサンゼルス・メモリアル・コロシアムのほかステープルセンターやドジャースタジアムなど、既存の施設を会場として活用できることもLAの魅力で、新たな設備の建設にかかる費用が抑えられることも利点としてあげられている。
同計画案をもとに、LA市議会では立候補するか否か、協議が行われてきたが、選手村の建設や、老朽化しているロサンゼルス・メモリアル・コロシアムの修復などにおよそ10億ドルの費用がかかることも指摘され、結論は先延ばしになっていた。
24年夏季五輪招致をめぐっては、今年1月にボストンが候補地に選出されていたが、財政面で懸念があるとして、7月末に招致を断念していた。
LAのほかすでにローマ、パリ、ハンブルク(ドイツ)、ブダペスト(ハンガリー)が名乗りを上げており、17年に行われる国際オリンピック委員会(IOC)の総会で開催都市が最終決定される。
米国での夏季五輪は、1996年のアトランタ五輪以来行われておらず、LA市が選ばれれば28年ぶりの夏季五輪開催となる。
発表から一夜明けた2日、ガーセッティーLA市長はIOCの本部があるスイスのローザンヌへと飛び立ち、IOCに正式に立候補を表明した。
