先日水まきをしていてえらい目に遭った。眼鏡をかけていなかったので気がつかなかったが、アリの巣に水をかけ、さらに踏み崩してしまっていたようだ。
 結果は言わずもがな。十数個の黒い点々が足の甲に付いている。最初は泥汚れかなとか思って水をかけたが落ちない。手で払っても落ちないし、何だかチクチクするしでよくよく見てみると頭が大きいアリだった。しっかり噛みついて離れない。
 ほんとに指でつまんで引きはがした感じ。ちょうど郷里九州に豪雨が降ったニュースが流れていた頃だから、考えてみればアリからしてみたら突然の大水に土砂崩れ(足で崩した)、大災害のはず。その元凶が目の前にあったからしっかり噛みついたのだろう。
 ちなみにウィキペディアで調べてみたら、毒液は口からではなく、蜂と同じようにお尻に毒針があるのだそうだ。毒の主成分はギ酸とされている。主成分だから、副成分もある。やはりウィキペディアに「多くのハチと同様、タンパク質やペプチドその他の生理活性物質の混合物である」としている。俗に「毒のカクテル」ともいわれているらしい。
 刺されたら死に至ることがあるというヒアリ(ファイアアント)でなくてよかった。
 で、そんなことは知らない僕は適当にアリをつまみすて、その場から離れて水まきを続行。水まきがすんで足を洗い明るい部屋で調べてみたら、赤いポツポツが20個ほど。徐々に痛みが増し、消毒と抗生物質クリームを塗っておいた。
 翌日にはジンジンした痛みがあり、少々腫れているようだ。病院に行くほどでもないかとほっておいたら、ポツポツの中心が白くなっている。膿んだのかと思って針でつついてみたが膿ではないようだ。
 さらに消毒とクリームで治療していたらいつの間にか白いものは消えていた。多分、アリの毒で皮膚の一部が傷んでいたのだろう。
 今までも、レモンなどの実を取っているとアリが落ちてきてチクチクさされていたが、あれは単なる警告だったのかもね。ほんとに刺されるとマジに痛いよ。
 それからは足下をよく見てアリの巣に水をかけている。【徳永憲治】

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