先日、夕食の時に豆腐の味噌汁がでたので、つい納豆味噌汁かけ丼にして食べてしまった。本来、納豆汁は挽き割り納豆や叩いた納豆を使用するらしいが面倒くさいのでそのまま使用。刻みネギをたっぷり乗せる。
 個人的には豆腐の味噌汁が一番好きだ。この時には油揚げも入っていた。これも好き。
 娘に「豆腐も味噌も納豆も、大豆から出来てるのだ〜」と言ったら「知ってる」と一言。納豆を練る時に醤油もさしていたから「醤油も大豆だよね」とのたまう。
 製法は違うが納豆菌で発酵させれば納豆に、麹(こうじ)を使えば味噌(大豆、穀類)や醤油(大豆、小麦)。海のミネラル(塩化マグネシウム)たっぷりの苦汁(にがり)で豆腐ができる。豆腐に手を加える(薄切りにして油で揚げる)と油揚げ。
 この時の丼はお米と青ネギ以外、全部大豆の加工品と相成った。それぞれに味が違い、でも同族のせいか完璧にマッチしている。食べていて日本人に生まれて良かったなと思える一時。
 こんなにいろいろな味が出せる大豆は偉い! と思ったが、最初に考え出した人がもっと偉いはず。もっとも初めのほうは「〜していたら偶然に〜」みたいなのがほんとのところだろうなとは思うが。
 それぞれ起源説はまちまちで、中国からとか、弥生時代にはもう存在していたとか。大豆製品はアジア全般で(少しずつ違うようだが)食されているようで、起源もあいまいなのだろう。誰が作ってどこから来たとか、はっきりいって関係ない。どこが起源かが重要だと言う人もいるが、うまければ全てオッケーである。
 何でも自分で作りたいほうだが、大豆製品は買ったほうがおいしくて安いような気がする。炒り大豆の作り方を一度専門家に尋ねたことがあったが、「結構根気が必要だから炒ったものを買ったほうが安くて楽だよ」と言われたことも。
 以前いた家のオーブンは種火式で内部が常に温かかったので、もし今のオーブンが種火式ならば納豆に挑戦してみようかなとは思うが。【徳永憲治】

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