この何十年、中年(後期高齢者)太りがやばい事になっている。意志が弱いからやばい事になってはいても生活習慣を変える事はしていないのだ。
30〜40代には体重が変わらずにいたので心配はしていなかったのだが、ある日何かの本に「運動もしないのに体重が同じなのは、筋肉が減って脂肪が増えたせい」と書いてあった。
いわれてみれば全くその通りと、当時一応毎晩腕立て伏せと腹筋は結構な数やってはいたが、腕の細さとお腹の出っ張りは変わらずで、10年もしないうちにやめた黒歴史がある。
さて、この中年太りであるが、米科学誌「Cell Metabolism」に掲載された名古屋大の中村和弘教授らの研究チームの論文によると、その仕組みが突き止められたとか
。
ラットを使った実験で、視床下部の神経細胞に存在し、栄養過剰を検知して代謝を促す受容体(MC4R)に着目。このMC4Rが視床下部にある神経細胞の「一次繊毛(せんもう)」に集まっているのが分かり、そこが加齢などで短くなるのが肥満の原因としている。
視床下部は脳の真ん中辺りにあり、交感神経・副交感神経機能および内分泌機能を全体として総合的に調節しているらしい。素人には正確に脳のどの部分でどんな形をしているのか全く分からないのだが。
論文を見てみると(読んでみるとではない)なんともかわいいラットのイラストなどが載っていて面白い。イラストには神経細胞も描かれているが、その細胞からアンテナ状に伸びるうちの1本(一次繊毛)の長さが年を取るほど短くなり、それに伴って過食が進みメタボ状態になるという。
逆に食事を摂生するとこの繊毛が再生する事も分かったらしい。中村教授によると食べ過ぎ、カロリーの取り過ぎを控えることで抗肥満作用を維持したまま年を取れるのでは、とのこと。
確かに食事を考えて制限し、カロリーを減らせば痩せられる。頭では理解できるが欲望がついていかない。
ここで確信する。中年太りの原因は単に意志が弱いだけだと。(徳永憲治)

