「宮城伝統こけし」や「ピースサイン」、「スパイダーマン」、県のマスコット「むすび丸」、今年の干支「犬」などがデザインされた七夕飾りは緑の公園に彩りよく映った。
10、11、12日に小東京で開催される「LA七夕まつり」の今年のテーマは「心をひとつに」。「飾りを作った一人ひとりの気持ちを大切に」という意味が込められている。小東京の活気が下火になっていた十数年前。「このままでは日本人街がなくなってしまう」との危機感から発案されたこのイベントも、今年で10回を数える。飾りが一番多かったのは最初の年に製作した250個。少ない年は118個まで落ち込んだが「今年は150個以上できました」と米澤会長は胸を張った。
昼食時になると会員の持ち寄った料理や県特産の仙台牛バーベキューを囲み、会話が弾んだ。元フレンチシェフの佐藤了さんが作った白いゴーヤのチャンプルー、根菜きんぴら、洋風瓦煎餅なども並び、皆が舌鼓を打った。
食事の後は若いメンバーを中心にドーナツ食い競争、スイカ割り、綱引きなどで賑わった。どの世代もゲームに参加し、笑い声が響く。
同県人会が発起し、二世週実行委員会、小東京交番、南加県人会協議会が共催しているLA七夕祭りをたくさんの人が見に訪れ、小東京の活性化につながる催しとしてさらに発展するよう、皆がさらに結束を強めていくと会員の一人、大場弘毅さんは力強く語った。【麻生美重、写真も】