大谷選手のレプリカジャージに身を包んだジェシー・マルドナドさんは、この試合だけのためにはるばるテキサス州アーリントンから飛行機に乗り、4時間かけてやってきた。ダッグアウト横の席に陣取って掲げた応援ボード「オータニのボブルヘッドをもらうために、1606マイルを旅してきた」が、場内の大スクリーンに映し出され注目を浴びた。それを見た見知らぬファンから人形を一つプレゼントされたそうで「初めて来たカリフォルニアの人はいい人。とてもいい思い出になった」と喜んだ。地元のレンジャーズとアストロズも好きというが「一番好きな選手はオータニで、追っかけている」という。その魅力は「投球と打撃のどちらもこなし、アニメの中のキャラクターのようで現実離れしているから」と語
ハンティントンビーチに住む日系3世のパット・ナス・サマーさんは「ケンタ・マエダ」などと、主力選手の名を列挙する大のドジャーファン。だが、この日だけは大谷選手のTシャツを着て声援を送り「ピッチャーとバッターを両立させる日本から来たベーブ・ルースなので大好き」と声を弾ませた。大谷選手の人形を大切そうにバッグに納めたが「明日からはドジャーファンに戻る」と、この一夜限りのエンゼルファンであることを強調した。
OCJAAの藤田喜美子会長によると、エンゼルスの観戦ツアーは今回が今季初めて。昨季は2回催したが、大谷選手は投打の両方でプレーし休養日があったため、2回とも出場機会がなく、会長は会員に申し訳ない気持ちでいっぱいだったという。2度続けて運に見放され「空振り2回で、2ストライクに追い込まれ、三振は絶対にしたくない。三度目の正直」と心に誓って祈り、背水の陣でこの日の試合に臨んだ。重圧の中で、先発出場を確認した瞬間は「やっと出てくれる。安心した」と、胸をなでおろしたという。
OCJAAは、今ツアーの参加をJBA(南加日系企業協会)と南加県人会協議会にも呼びかけた結果、昨年より300人多く集まった。大谷選手が打ち上げたファウルボールを前南加県人会協議会会長の芥川義則さんの孫のレックスくん(8)が手にする幸運にも恵まれたといい、会長
エンゼルスは昨年に続き、各種の日本文化を紹介するイベント「ジャパンデー」を27日(土)午後2時から5時まで、球場敷地内の駐車場広場で催す。大谷選手のイベント参加は未定。イベントの入場は無料。
エンゼルスのチケット購入は、電話714・426・4357。ウエブサイト―
angels/tickets【永田潤、写真も】