今年初め頃に流れたニュースらしいが、カリフォルニア州の人口が減っているらしい。
加州に限らず全住民の増減を見てみると、死亡・誕生以外に全ての都市は外から移住してくる人たちと外に出ていく人たちがいる。
前回の国勢調査から比べ加州人口の移住による差は4万人ほど減との予測が出ているそうな。前々回の国勢調査では11万人ほど増えてたらしいから、州民の誕生・死亡を考えてもやっぱり減り方が多いみたい。
州外に出ていく理由はやはり経済的なことらしい。まず生活費が高く、個人の所得税が全国で一番高い。法人税の高さも米国内で十本指に入るとか。今まで加州で頑張ってきた大会社が州外に移転するのは仕方がないのだろう。そのため、大会社のおかげで就業人口などが多かった地方都市も職が極端に減るわけだ。そういった地方都市がいくら事業に関連する税金を下げても州の対応が変わらなければやはり居づらい州となる。
そういった大会社を受け入れるために、法人税などを低くしたりと有利な条件で引き込む州もでてくるわけだ。大会社も一応商売だから利益をあげ、税などの出費を抑えられるなら食指が動くのは当たり前だろう。
さて、州外に逃れた人たちはどこへ行ったのか。
本当かどうか知らないが、統計によると答えは「テキサス」だそうな。
それを受けてかどうか、2019年度のアイダホ州ボイシ(ボイシー)市の市長選に立ったウェイン・リッチー氏の公約は「260億ドル使って加州人を止める壁の建設」。落選したけど。
さらに今年初め、今回はグレッグ・アボット・テキサス州知事がツイッターで「加州での高い税金、負担となる規制、社会主義的な政策を憶えていますか。われわれはそれを信じていない」と言い切っている。トランプ大統領の影響か加州壁にも言及しているとか。
ちなみにこの状況をうまく利用し、利益を得ている不動産グループも出ているらしい。セコイがこれがビジネスなのだろう。
しかし、加州人ってそんなに嫌われてるのかな。【徳永憲治】