小東京のレストランはアジア系の経営者が多く、Yelpの支援により新型コロナの影響で落ち込んだ経営改善の助けとなることだろう ローカルビジネス・レビューサイトを提供するYelpは、アジア系を啓もうする「API月間」を記念して現在、APIサポート非営利団体「ゴールドハウス(Gold House)」と提携し、アジア系の企業やレストランを支援するさまざまなイベントを行っている。同社ブログで、全米に商品を配送している12のアジア系オーナー企業を紹介しているほか、Yelpのサイト上でも、店舗との共同バーチャルイベントや、割引や特典などが受けられる「Check-In Offers」の情報を掲載している。
レストランなどの検索に人気のYelpのロゴ また、同サイトでは、先月からアジア系企業やレストランを対象にした新たなサービスを展開中。現在、サイトに掲載されている会社名やレストラン名の下には、経営者の希望によって、人種や文化的な背景を示す「女性経営者(Woman-owned)」「黒人経営者(Black-owned)」ラテン系経営者「Latinx-owned)」といった表示が記載されているが、ここに新たに「アジア系経営者(Asian-owned)」が加わった。これにより、ユーザーは、アジア人が経営するレストランやビジネスを簡単に検索できるようになる。「Asian-owned」表示の追加は無料で、経営者が同サイトからアカウントにログインし自己申請で行う。
新型コロナウイルスの感染は、ワクチン接種が進みむにつれ規制が緩和され、小東京に客足が戻りつつある 最新のエコノミック・インパクト・レポート(Economic Impact Report)によると、今年2月にYelpサイト内で検索された米国内アジア系企業や店舗の検索率は、前年同期に比べ、34倍以上も増加しているという。同社は、新型コロナウイルスの影響で、全米各地においてアジア系住民に対するヘイトクライムや暴力がエスカレートする最中にアジア系コミュニティーを支援する重要性を明示しており、「Asian-owned」機能について、「アジア人コミュニティーに対する差別発言などがないかどうか、サイトページを積極的に監視し、人種差別および憎悪的、そして有害なコンテンツの軽減・削除を行って、アジア系経営者のビジネスを保護する」と説明している。
全米に商品を配送している12のアジア系企業リストは、ブログ (blog.yelp.com)の「Community」欄で、また、バーチャルイベントや特典や割引が受けられる「Check-In Offers」の詳細はサイト(www.yelp.com)の「Events」欄を閲覧する。【砂岡泉】