毎年、初夏には黄色い実をたわわに実らせながら、小東京の変化を一世紀半にわたり見つめてきた。JACCCを始めとする地元から大事にされ、サニーという愛称で親しまれている。今年もすでに実を付けているが、確かに幹はささくれ立ち、歴史を感じさせる。
この日はサニーが健康を保つように、栄養豊富な堆肥を含んだ土壌の交換を行ったが、これはハンティントン・ライブラリーの園芸コンサルタントであるジョン・トレーガー氏の診断による推奨。この日はJACCCから、小東京サステーナブル・プログラムのディレクターのスコット・オオシマさん、
一昨年まではサニーを記念してグレープフルーツカクテルを楽しむ一夜など、コミュニティーイベントも催されてきたが、新型コロナ禍で昨年と今年は中止になった。そんな出来事もサニーの長い年月の歴史の中に静かに刻まれていくのだろう。サニーにとってこのパンデミックはスペイン風邪に続く2度目である。
来年以降も元気に樹齢を重ね、変わりゆく日本人街を見続けて行くようにと願わずにはいられない。【長井智子、写真も】