ロサンゼルス郡では、今後、屋内のバーやワイナリー、ブルワリー(醸造所)、ナイトクラブ、ラウンジで、新型コロナウイルスのワクチン接種証明書の提示が必要になるという。ロサンゼルス・タイムズが15日、報じた。

ワクチン接種のデジタル証明は、アプリケーションを利用し、スマートフォンに保存すれば提示の際に便利である

 ロサンゼルス郡公衆衛生局によると、該当する店舗の従業員や利用者には10月7日までに少なくとも1回の接種を、そして11月4日までに接種を完了していることが求められる。さらに、10月7日以降は1万人以上の大型屋外イベントの参加者やスタッフも、接種証明書を提示するか72時間以内に受けた検査で陰性であることを証明しなければならない。屋外イベントの規制はテーマパークにも適用される。

 バーバラ・フェラー局長は、郡内で感染力の強いデルタ株が猛威を振るっている状況に加え、ウイルスが活発化する秋冬に感染者が急増する可能性を示唆。ホリデーシーズンを前に郡内の感染対策を強化したい方針だ。

 ワクチン接種証明書提出の動きは各自治体にも及んでおり、ウエストハリウッドでは10月11日から18歳以上の利用者が、屋内のレストラン、バー、ジム、ネイルサロンなどに入る際には証明書を提示しなければならない。

 また、同郡の新規感染者は減少しているものの、ロサンゼルス市議会では、屋内のレストランやジムの利用者に最低1回の接種を義務付ける独自の法律を検討しており、現在条例案を作成中だという。約67%の市民は、すでにワクチンを少なくとも1回は接種しているが、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の疫学者で感染症専門家のジョージ・ラザフォード博士は、集団免疫を得るためには人口の約84%がワクチンを接種する必要があるとしている。

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