令和3年度外務大臣表彰の伝達式で、武藤顕総領事(右)から表彰状が贈られた藤田喜美子氏

 在ロサンゼルス日本総領事館は17日、ロサンゼルスの総領事公邸でオレンジ郡日系協会(OCJAA)会長の藤田喜美子氏に対する令和3年度外務大臣表彰伝達式を行った。文化交流をはじめとした活動を通じて日本と米国との相互理解の促進に寄与した藤田氏をたたえ、武藤顕総領事から表彰状が贈られた。
 外務大臣表彰は国際関係のさまざまな分野で活躍し、日本と諸外国との友好親善関係の増進に、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績をたたえるとともに、その活動に対する日本国民の理解と支持をいっそう深めることを目的としている。
 藤田氏は、大阪市出身。渡米後に日系音楽教室を開講し、現在も自身が創業した音楽教室「NYLA USA CORP」の経営者として音楽の普及活動に尽力している。1999年からオレンジ郡日系協会理事として活躍し、2013年に会長就任後は華道などの文化クラスを考案した。また、アーバイン市のジャパン・カルチュラル・フェアを長年にわたり主催し、市民との交流を図った。高齢者向けのプログラムにも注力し、昨今の新型コロナ禍においては生活や健康に関するオンラインクラスやイベントを展開するなど、日系コミュニティーの福祉向上に寄与している。16年からは日系高齢者支援NPO「Keiro」の理事として、日本人と日系人の架け橋役も担っている。
 藤田氏は、OCJAAと経営する音楽教室との両方の活動が評価されたことを喜んでいる。謝辞では、表彰について「個人で受けたとは思っておらず、みなさんのサポートのおかげでいただいた。これまでお世話になった諸先輩へのお返しの気持ちと、これからのOCJAAを背負う若い人たちの励みになるように受けた」と強調した。
 音楽教室は約30年経営し、延べ1万人の生徒を教えてきた。「(ニューヨークで)生徒1人から始めて、世界中の子どもたちに日本の音楽を教育できたことがうれしい。日本にいれば絶対にできなかったこと」と、感慨深げに話した。
 表彰は励みになるとし、「ボランティアは、させていただいているので感謝している。今回の表彰は、日本との関係が認められたことがとてもうれしい。これからも役に立てることがあれば、コミュニティーと、お世話になった人への恩返しとして、頑張りたい」と意欲を示した。

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。