オレンジ郡監督委員会の新しい管轄区割り図「5A-1」

 オレンジ郡監督委員会は22日、ラテン系住民が過半数を占める地区が含まれた新しい区割り図を投票により承認した。現在、オレンジ郡監督委員会は5人の監督官によって運営されているが、その管轄区域は、10年ごとの国勢調査のたびに見直しが行われている。
 オレンジ郡はラテン系住民が急増しているにもかかわらず、ラテン系の監督官が選ばれることが難しい状況だった。今回の区割り図により、今後、コロナ禍で浮き彫りになったラテン系住民コミュニティーにとって重要な住宅・医療問題を主張できる監督官を選ぶことができる可能性もある。ロサンゼルス・タイムズが報じた。
 約77憶ドルの予算を持つ同委員会には、過去15年間ラテン系の監督官が不在だという。3対2で承認されたこの区割り図は、選挙権を持つ住民の約63%がラテン系住民で構成される地区が入っている。ここにはラテン系住民の多いサンタアナをはじめ、アナハイム、ガーデングローブ、タスティン、オレンジなどが含まれている。また、今回の区割り図では、有権者の42%がラテン系という二つ目の地区も作られた。
 「5A–1」と名付けられた最終的な区割り図は、ダグ・チャフィー監督官(民主党)が作製。アジア系米国人、太平洋諸島出身者、ラテン系米国人、労働者、環境保護者など、有色人種コミュニティーでの市民活動を促進することを目的とした「オレンジ郡シビック・エンゲージメント・テーブル」の提案に基づいて作られており、コスタメサは隣のニューポートビーチ市と同じ管轄となっている。今回の区割り案に反対していたドン・ワグナー監督官(共和党)は、新しい区割り図はアジア系住民が増加しているアーバイン市の一部を不当に分断しているとし、アジア系の有権者に影響を与えると話している。
 また、今回の区割り図は、郡内のラテン系住民の政治的関与と投票率の向上に拍車を掛けるとして高い評価を受けている一方で、同郡に新たな政党問題を引き起こしているという意見もある。かつて保守主義の砦であった同郡の人口は、白人38%、ラテン系34%、アジア系22%で、登録している民主党員は共和党員よりも多くなっているという。しかし、現在、共和党員が過半数を占める監督委員会は、五つの地区のうち三つの地区で民主党締め出しの「ゲリマンダー(特定の政党などに有利に働くように選挙区を区割りすること)」疑惑が浮上しており注目が集まっている。

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