クリスマスキャロルの監督を務めるヒサ・タカクワ。これまで14年間にわたり「サリー」をはじめ多くの役を演じてきた

 コスタメサを拠点に活動する劇団サウスコースト・レパートリー(South Coast Repertory)は、オレンジ郡で40年以上にわたり愛されているホリデーシーズンの恒例の古典劇「クリスマス・キャロル」を再演する。チャールズ・ディケンズの名作をジェリー・パッチが脚色し、26日まで上演する。

 同劇団の創立メンバーであるリチャード・ドイルが、貪欲でけちなエペネーザ・スクルージを演じるほか、日系米国人女優のタムリン・トミタもミセス・クラチット役で出演。また、同劇団で14年間にわたり舞台の助監督および俳優として活躍してきたヒサ・タカクワが、今回舞台監督として指揮を執っている。

 デビッド・アイバーズ芸術監督は、「ドイルとタカクワがクリスマス・キャロルで新たな一面を見せてくれることをうれしく思う。彼らの豊富な演劇経験と知識は、ホリデー・スピリットを体現する感動的な舞台に新たな芸術性をもたらしてくれる」と話している。

 ドイルは36年間にわたりクリスマス・キャロルに出演し、これまで過去と現在のクリスマスの亡霊、フェッジウィッグ、スクルージのおいのフレッド、そして2人の弁護士を演じてきており、このほど満を持して主演を果たすことになった。

 ドイルが初めて芝居を見たのは、イタリアに住んでいた頃。学校で上演されたクリスマス・キャロルで、兄のボビーがスクルージを演じていた。「その時は、物語も作者についても全く知らなかった。しかし、この劇を見た後、母に『僕も兄のような芝居をやりたい』と言ったことを覚えている。母は『いつかチャンスがある』と言ってくれた」とドイルは語っている。今年、同劇団のクリスマス・キャロル第41回公演で、ドイルはそのチャンスをつかむことになった。

ミセス・クラチット役で出演するタムリン・トミタ

 脚本家のパッチによると、ドイルは、初演以来、長くスクルージを演じた俳優のハル・ランドンを陰から支えてきた、この劇に欠かせない存在だという。「ドイルほど、近くでそして何度もこの作品を見ている人物はいないだろう。彼がどんなスクルージを演じてくれるのか楽しみだ」と話している。

 また、アイバーズ芸術監督はタカクワが長年にわたってこの作品に関わってきたこと、そして幅広い年齢層の俳優たちを演出してきたノウハウを持っていることから、「作品を指揮する監督として最適である」と述べている。タカクワは、「同作品は地域社会との重要な懸け橋であり、人々に劇場への扉を開き歓迎するものである」と述べている。「オレンジ郡では、多くの家族がホリデーシーズンにこの演劇を楽しみにしている。毎年何世代にもわたる家族の伝統とも呼ぶべきイベントになっていると言えるだろう。皆さんに楽しんでもらえる機会を提供できることをうれしく思っている」 出演者は、ダニエル・ブリンコフ(ボブ・クラチット)、タムリン・トミタ(ミセス・クラチット)、マイケル・マニュエル(マーリーの幽霊)、リチャード・ソト(クリスマス・現在の幽霊)、ジェニファー・パーソンズ(クリスマス・過去の幽霊)、メロディー・ブティウ(フェッジウィッグ夫人/勧誘員)、トミー・ベック(若きスクルージ)、ソル・カスティロ(フレッド/紳士)、ケルシー・ブレー(シェリー夫人/求婚された乙女)、ロズニー・モーガー(警備員/若きマーリー)他。 チケットは34ドル~84ドル、12歳以下には割引がある。チケットはオフィシャルサイト(www.scr.org)または電話714・708・5555で購入可能。

 サウスコースト・レパートリー 1964年設立。芸術監督のデビッド・アイバースとマネージングディレクターのポーラ・トメイによって運営されている。古典的な演劇やミュージカルなどを上演しているほか。全米最大規模のコミッションプログラム「The Lab@SCR」をはじめとする新劇開発プログラムでも知られている。500以上の作品のうち、4分の1が世界初演となっている。これまでピューリッツァー賞を2回(ノミネート8回)をはじめ、オビー賞や新人戯曲賞など多数受賞。コスタメサにある劇場には、507席のセガストローム・ステージ、336席のジュリアン・アーギロス・ステージ、94席のニコラス・スタジオがある。住所―655 Town Center Dr., Costa Mesa

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。