ロサンゼルスは2021年、米国の大都市の中で最も多くヘイトクライムが発生し、前年比で71%急増したことが調査で明らかになった。ロサンゼルス・タイムズが報じた。
 カリフォルニア州立大学サンバーナーディーノ校のヘイト&エクストリームセンターが収集したデータによると、21年にロサンゼルス市内の警察に報告されたヘイトクライムは615件で、1970年代以降、米国の都市の中でも年間合計で3番目に高い数字となった。ロサンゼルスでは黒人を標的とした事件が最も多く、20年に比べて91%急増した。

ロサンゼルスのダウンタウンで行われたアジア系に対するヘイトクライムの抗議集会=2021年3月(AP)

 米国では新型コロナウイルスの感染拡大とジョージ・フロイドさん事件を機にヘイトクライムが急増。FBIが全米の警察署から収集したデータによると、20年に報告されたヘイトクライムは8263件で、これは01年以降で最高となった。
 FBIのデータによると、アジア人に対するヘイトクライムの件数は20年に全米で73%増加した。今年もこの傾向は続いており、ロサンゼルスでアジア人が巻き込まれたヘイトクライムは、20年に比べて2倍以上に増え、1990年代以降見られなかった水準に達している。これはアジア人に対するヘイトクライムの報告が全米で急増していることを反映しているという。
 同センターは、米国では約85%の警察署がヘイトクライム事件を報告しておらず、犯罪の真の数字がデータよりはるかに大きいことが考えられるとしている。

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