2022年桜祭りの女王候補5人

 北カリフォルニアで選出される2022年桜祭りの女王候補者が発表された。クイーンプログラム委員長のマヤ・エルナンデスさんと広報ディレクターのユキ・ニシムラさんが9日、バーチャル記者会見で5人の候補者を紹介した。女王は4月9日(土)にサンフランシスコ日本町のAMCカブキ劇場(1881 Post St.)で選ばれ、戴冠する。5人の候補者のプロフィールと日系米国人としてのエッセーを紹介する。詳細はウェブブサイト(www.nccbfqueenprogram.org)で確認できる。

ケイティ・アキコ・ドレンナンさん(26)
コグラカンパニー推薦

ケイティ・アキコ・ドレンナンさん

 サンノゼ出身。趣味は料理、バスケットボール、旅行、ディズニー映画鑑賞。家族の写真を集めたビデオに合わせてウクレレを演奏することを楽しんでいる。
 カリフォルニア州立大学チコ校卒業、レクリエーション・ホスピタリティー・公園管理学主専攻(イベント、ホテル管理学)、サステナビリティー副専攻。
 職業はウエディングおよびイベントのセールスマネジャー。
 地域団体での活動は、シリコンバレー日系市民連盟、JACLかけはしプロジェクト2018年ユースアンバサダー、州立大チコ校米国言語文化研究所(ALCI)学生支部、州立大チコ校国際フェスティバル・イベント協会学生支部、アルツハイマー病協会「Walk to End Alzheimer’s」のチームリーダー。
 職業上の抱負または人生の目標は、文化組織や社交のためのフェスティバルを企画し、地域社会における多文化的伝統への啓発すること。娯楽イベント制作のプロフェッショナルなスキルを磨き続けたい。
エッセー「日系米国人/日系人としての私とは?」
 日系米国人を構成するものは、過去の移住や歴史的な出来事によってもたらされた伝統や習慣の融合だと思う。
 私たちは米国人であり、日本人でもある。元々は全く違う文化が混ざり合って、二つの文化の間で、他にはない特別な文化になっている。
 日系米国人を面白く例えるなら「スパムむすび」だろうか。スパムはカリフォルニアやハワイからの移民によって広まったが、これは新しいものと古いものを融合させて自分たちの文化を作ってきた例である。
 フュージョン料理を例に取れば、それは一緒にされる二つのもののどちらかを減らすのではなく、両方の世界を一緒に評価するという点で素晴らしい。

ステファニー・ミサ・ドイさん(27)
松竹梅・宝酒造USA推薦

ステファニー・ミサ・ドイさん

 プレザントン出身地。家族写真のビデオに合わせてナレーションをするのが特技。趣味は焼き菓子作り、水泳、ランニング、サイクリング、筋トレ、弁論、詩、文章を書くこと。クレアモント・マッケナ大学(心理学、人権、ジェノサイド、ホロコースト系列専攻)を17年に卒業。
 現在、資金調達・開発アソシエイトマネジャー。
 地域団体の活動として、新世代日系人基金(NGNF)、カセ日系人奨学金プログラム修了、ジャパンタウン・フォー・ジャスティス、ストックトン仏教会、日系米国人市民協会ストックトン支部、フレンズ・オブ・ザ・チルドレン、サンフランシスコ支部、クレアモント・マッケナ大学年次募金事務局、サンフランシスコ大学マスターズ水泳チーム所属。
 職業上の抱負または人生の目標として、弾力性があり、主権があり、持続可能で、平等なコミュニティーを作ったり、そのために人々に力を与えたりできるようになることを、個人的にも職業的にも志している。
エッセー「日系米国人/日系人としての私とは?」
 日系人であることは、二つの土地と二つの文化の狭間で綱渡りをしているようなものである。数世代前の祖先がまいた種。私は祖先の夢や希望やビジョンが詰まったタイムカプセルであり、祖先にとっての未来である。
 日系米国人であることは、歴史、記憶、感情、そして回復力が網の目のように複雑に絡み合っている。母のような流れるような太い黒髪、父のようなキャラメル色の瞳、祖母のような高いほお骨、祖父のような鼻。祖母のようにじっくりと創造し動く手、祖父のように強く俊敏な肉体、私は自分の体の中に祖先を宿している。
 私は先祖の苦労のおかげで生きている、つまり、彼らの労働のおかげで、私は夢を見る特権を与えられているのだ。私にとって日系米国人であることは混乱もするが、好奇心と誇りを感じながら、現在から切り離された過去の魅力的な文化を未来のために取り戻そうとし、先祖の最も大きな夢に夢中になることだ。
 日系人のコミュニティーの中で、私は、優しさ、親しみ、そして希望を見出すことができ、そして私は完全であると感じることができる。

ミシェル・ヘッカートさん(25) 
日本町ストリートフェア推薦

ミシェル・ヘッカートさん

 パシフィカ出身。特技はオリジナル曲に振り付けをしたオリジナルダンス。趣味は作詞、作曲、歌、ダンス(モダン、ジャズ、バレエ、タップ)、旅行。
 サンタクララ大学(18年卒)。心理学専攻、音楽専攻、コミュニケーション副専攻。バス・スパ大学(19年卒修士)ソングライティング専攻。職業はリサーチ・オペレーション・アソシエイト。
 地域団体での活動は、日系ライジング/ヨンセイ・ポッドキャスト(Tadaima! 日系米国人記念館巡礼)、かけはしプロジェクト(日系米国人市民連盟)、日系コミュニティー・インターンシップ(日系コミュニティー青年協議会)。
 職業上の抱負または人生の目標として、ソフトウェア会社におけるユーザー調査の仕事を超えて、他民族のアイデンティティーをさらに探求するために博士号を取得したい。
エッセー「日系米国人/日系人としての私とは?」
 多人種の米国人女性としての自分のアイデンティティーを理解する旅は直線的なものではなかった。私はしばしば、あるものが多すぎて、別のものが足りないと感じたことがある。私は誇り高き日系4世であり、西ヨーロッパとラテンアメリカにもルーツを持っている。この組み合わせが私をユニークにしているのだが、私は常に日本の先祖に引かれてきた。
 このように自分の祖先とつながることができるのは、両親と一緒に私を育ててくれた母方の祖父母のおかげ。彼らは同化を余儀なくされながらも、日本の伝統文化を大切に守ってきた。そして、私が成長するにつれ、どうすれば彼らの文化を守り続けることができるかを学び続けたいと思うようになった。だが、自分が日系人であることを主張する資格があるのかどうか、分からなかった時期もあった。というのも、私の日本語も日本文化の知識も十分でないように思えたからだ。
 ところが、日系人の方々と接するうちに、日系人としての正しいあり方というのはないのだということが分かってきた。多民族であること、米国人であること、女性であることなど、自分の他の側面を認めつつ、日本の伝統に寄り添っていくことができると分かった。22年桜祭りクイーンプログラムのメンバーとして、過去を尊重しながら未来への礎を築く方法を探し続けることに尽力したい。

アシュリー・スズ・タケモトさん(19)
北加日系商工会議所推薦

アシュリー・スズ・タケモト

 プレザントン出身。特技は空手の形。趣味は、日本映画鑑賞、文芸創作、散歩、カラオケ。カリフォルニア大学バークレー校、分子細胞生物学部在学中(24年卒業見込)。
 地域活動は、カリフォルニア大学バークレー校日本学科言語コーチ・保健通訳ボランティア、アラメダ郡災害時医療ボランティア救急救命士、病院ボランティア(ハイランド病院)、サンノゼ日本語学校アシスタント教師、サンノゼ日本語学校生徒会役員など。
 職業上の抱負または人生の目標として、救急医療や感染症を中心とした医療に携わりたい。医療を通じてアジア系米国人のコミュニティーに貢献することで、自分の情熱を融合させたいと考えている。
エッセー「日系米国人/日系人としての私とは?」
 お正月に、日本人学校の主催で「回し飲み茶会」があった。亭主の指示で、茶碗を右手で2回、回転させてから口に運ぶ。そして、布で拭いてきれいにする。そしてまた茶碗を回し、次の人の前に置く。これを、全員がお茶を飲むまで続ける。
 茶道の輪を越えて、私は日常生活の中で、文化、歴史、アイデンティティーの「回し飲み」を続けている。私は母方が2世で、父方が5世。母の先祖は広島のお寺に住み、父の先祖はワトソンビルの畑で働いた。習慣や価値観が異なるため、バイカルチャーであることに悩むこともあった。だが、大人になるにつれ、茶道が苦味と甘味のバランスを取るように、これらのアイデンティティーのバランスを取ることができる自分がいかに幸運であるかということに気付くようになった。
 学校教育やボランティア活動を通じて日系社会と関わることで、私は母やその家族と話すことができるようになった。日本の小説や映画も楽しめるようになり、日本文化の奥深さと美しさをより深く理解できるようになった。
 同様に、自分の血統を理解することで、他の人々がどのように自国の文化に誇りを持っているのかを理解することができる。こうした経験があるからこそ、私は自分の器を地域の方々に渡し続けているのだ。

シドニー・マツコ・キャッセンさん(24)
サンノゼ日系人博物館推薦

シドニー・マツコ・キャッセンさん

 サニーベール出身。趣味はマウンテンバイク、ロードバイク、デジタルランドスケープアート制作、ランニング、ハイキング、ペロトン、ボランティア、音楽鑑賞、猫の保護。
 カリフォルニア工科大学サンルイスオビスポ校グラフィックコミュニケーション学科(UX/UIデザイン専攻)卒業。
 現在、エクスペリエンス・デザイン・チームのビジュアル/UXデザイナー(Cisco)に勤務。
 地域団体は、サンノゼ日系人博物館クリエイティブ・マーケティングチーム。
 今後の目標としてユーザーの生活を少しでも楽にするような消費者向けの製品をデザインするユーザーエクスペリエンスチームのプログラムマネージャーを目指している。
エッセー「日系米国人/日系人としての私とは?」
 米国で日系人であるということは、新しい世代の代弁者であるという名誉を持つということだ。伝統を守り、AAPIコミュニティーで直面する問題の擁護者となることが私の責任である。私たちの強みをたたえることは、私の特権である。私は、その自由を得るために家族がしてきた努力を忘れない限り、自分が望む人になれるという観点で育ってきた。
 幼少期からハラウ・ナ・ワイ・オラでフラダンスを踊ったり、サンノゼ日系人博物館でボランティアをしたりと、文化的な機会に恵まれてきた。これらの経験が私に勇気と創造力を与え、自分らしくいられるように仕向けてくれた。芸術、音楽、敬意、歴史、そしてコミュニティーの愛と誇りを学んだ。日系人であることで、私は日本文化だけでなく、あらゆる文化を愛し、感謝することができるようになった。
 私たちが共有する歴史は、AAPI米国人をユニークにすると同時に、私たちを結びつける架け橋にもなっている。4世と5世である私は、数年前には必ずしも受け入れてもらえなかった世界でも、自分自身の人生と名前を創り上げる能力を持っている。日系米国人として、私は自分の個性を受け入れていきたい。そして、周りの人たちに愛を伝え、成長し繁栄するユニークで美しい文化をたたえ、その声を伝えるために闘っていきたいと思う。私は日系米国人であることを誇りに思い、自分の声、芸術、ボランティアの基盤を使って変化をもたらすことに努めたい。

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です