私の住むダウニーという町は歌手のカーペンターズ兄妹を出した町として有名だ。2人はダウニー高校に通っており今でもネビル通り9828番地に当時の家が現存するという。町は複数の主要な高速道路に囲まれどこに行くにも便利だし、大行列のキューバ系製パン店ポルトスもある。おいしいフィッシュタコスの屋台が立つ土曜の市も気に入っている。ただ一つ残念なのは、スーパーマーケットのトレーダー・ジョーズがないことである。
 先日、遠方で久々にその店をのぞく機会があり、目新しい食品を買い込んだ。その中に、同店オリジナルの炭酸飲料「ゆず入りココナッツウオーター」と「パイナップルジュース入り緑茶」。もう一度書くが、2本ともソーダ水である。奇抜な取り合わせなので、缶の記載事項を子細に読んでみることした。
 ベトナム製で容量250mlと小ぶり、飲料容器のリサイクルに対する返金額も記載されている。気が付いたのはその額が5セントだったり10セントだったり、州によって異なること。9州しか記載がないのは、返金プログラムのない州が多いからなのか。考えてみたら今の日本に飲料容器のデポジット制度はあっただろうか。
 カリフォルニア州は5セントではなくCRV(カリフォルニア・リファンド・バリュー)と記載されている。その違いは何かとむくむくと興味が湧き、「calrecycle.ca.gov」でわが州のリサイクルについていろいろ読み始めた。
 パンデミック中はテークアウトが当たり前になり、プラスチック製の容器にもかなり無頓着になってしまっていたが、新型コロナが一段落した後は、地球への優しさを取り戻さなくては。
 昨日、4月22日はアースデーだった。そしてなんと、4月22日はレコード会社が制定する「カーペンターズの日」でもあるという。2人がメジャー契約を交わしカーペンターズが誕生したのが1969年4月22日だったことに因むそうである。
 「イエスタデー・ワンス・モア」「トップ・オブ・ザ・ワールド」「プリーズ・ミスター・ポストマン」。懐かしい歌を聴きながらあの頃の純粋な気持ちを取り戻して「地球に優しく」を誓う私だった。(長井智子)

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