日本に帰国して3週間。LAの小東京のホームレス村から離れて、毎日畑で草むしり。バッタの種類がこんなにも多かったか!と、興味津々していると草取りがはかどらないが、豊かな自然の中で穏やかに暮らす、これが住む場所かと、生き返る思いがした。
この間に、コロナ感染者は増え続けてはいるが、東北各地の夏祭りが3年ぶりに開催された。コロナ感染対策を取っての開催で、マスクをしたまま、掛け声はテープに録音したものを流す、観客は密にならないようにするなど、規制があったが、おおむね市民の感想は「開催できてよかった」だった。LAの小東京でも二世週祭が今年開催され、同じように待ち焦がれた人々が大勢いたことだろう。
岩手県北の人口1万人足らずのわが町でもコロナ感染者が毎日増え続けている。昨年はひと月にせいぜい1~2人だったのが、高齢者施設でクラスターが発生したとかで、毎日1人前後発生し死亡者もでている。施設のショートステイを利用した高齢者が出られなくなったとか、スタッフが家に帰れないだとか聞こえてくる。お盆帰省もいつもより混雑が見られたが、それでも帰省をためらう人や、コロナ陰性証明を示しながらの帰省など、普通とは言い難かった。
今月6日から始まった全国高校野球大会も、例外なくコロナの影響を受けていた。試合結果を伝えた記事に「野球ができて感謝します」という選手のコメントが多かった。コロナ禍の感染症予防で思うような練習もできなかったことだろう。甲子園に来てからも陽性者が出て、ベストメンバーで試合に臨めなかった高校が何校もあった。「野球ができるだけで感謝」は実感だったと思う。
お盆帰省者も大分帰っていった。車の混雑も収まってきた。今後、この影響がどう出るかだ。しかし、お盆中ずっと雨というのは、経験したことがなかった。気温の変化と台風などのルートがこんなにも変わったのかという実感。以前、住んでいた頃は半袖を着ていられないくらい寒い年もあり、この蒸し暑い夏は想像だにできなかった。畑をタヌキやハクビシンに荒らされることもなかった。浦島太郎の新発見は続くよどこまでも。(大石克子)
私が知っている大石克子さんは軽米町出身でロサンゼルスにいらした方です。
日本に帰ってきたのですか?
私は、奈良市中山町西4丁目535の214に住んでいます。奈良まちづくりセンターの理事や日本居住福祉学会の副会長をしていて「居住福祉」を研究しています。何か御用がありましたら、連絡ください。