明るい笑顔で気さくに質問に答える釈由美子 ©Hollywood News Wire Inc.

 米映画「Iké Boys」で、ビリー・ゼーン演じる道場主ニュートの妻レイコを演じた釈由美子。本作への出演は「ゴジラ×メカゴジラ」(2002年)を見た監督エリック・マキーバーからのラブコールだったという。ゼーンとの共演、母親業、美しさと若さの秘訣、そして意外なオタク趣味などを聞いた。
  ビリー・ゼーンとの共演はいかがでしたか?
  「タイタニック」を見たことがあったので、初めてお会いした時は感動しました。「憧れのビリー・ゼーンだっ!」って思いました。オーラを感じましたよ。実物の彼はとても気さくで、フレンドリーでした。撮影現場では、「これがハリウッド流かぁ〜」と思って勉強になりました。
  本作は自分探しの心の旅がテーマです。ご自身の経験はどうでしたか? 自分のアイデンティティーをどんな風に探求しましたか?

撮影現場の道場で写真に収まる(左から)日本語のペラペラ監督エリック・マキーバー、釈由美子、共演のビリー・ゼーン© Yumiko Shaku

  みんな10代の頃に自分探しの旅をすると思います。自分はどこに行くべきなのか、自分は何者なのかを模索する…。そういう心の旅に出ると思うんですけど、私は10代の頃に自分のやりたいことが見つかりませんでした。自分は何になりたいのかも分からなくて、すごくさまよっていました。20歳で芸能界に入って、女優業などを通していろんな作品に携わっていく中で、自分は演じることが好きで、もっともっと探求していきたいという欲求が湧いてきました。でも、一番忙しかった20代の頃は、「自分が手にした幸せはこれだ!」というのに気付けませんでした。ゴジラをはじめ、映画やドラマなど、いろいろやりましたが、それでも幸せっていう風には感じられなかった。でも、今ようやく「私が一番求めていたのはこれだった」というのに気付きました。それは、家族であり、自分の息子です。その中に自分の軸があるっていうのをすごく感じています。
  女優、妻、母親、サロンの共同経営者として忙しい毎日を、どうやってこなしていますか?
  全然、こなしてないです。パーフェクトではないので、全部中途半端なんです…。でも、いつもハッピーでいるというか、明るいお母さんでいることが大事かなって思っています。ちょうど今、舞台の最中なんですが、ステージに立って演じるという女優の私と、帰宅するとご飯を作り、子どもの勉強を見る…というお母さんの私は、全く違う顔なので、その分、スイッチが入れやすくて、楽しんでいます。
  いつまでも若くて美しいですが、その秘訣は何でしょうか?
  山の空気とエナジーかも。山登りが趣味で、時間ができると山に登っています。日本には美しい山がたくさんあります。この夏は息子と一緒に富士山に登りましたよ!私は5回目だったんですが、息子は初めて。6歳の子どもと日本一高い山に登るのが夢だったので、家族3人で登りました。
  山登りにハマった経緯を教えてください。

釈由美子の美しさと若さの秘訣は登山!? 雪山も登る!!© Yumiko Shaku

  子どもの頃、父が毎年、夏は山、冬はスキーに連れて行ってくれました。子どもの頃は、山登りはつらくて苦しくて、遊園地の方がいいのにって思っていました。大人になって、山登りの番組の司会をすることになって、日本には百名山に代表されるように素晴らしい山がたくさんあるのに、そして、こんなに山に囲まれているのに、自分はまだ全然登っていないって思って、30代の前半くらいから登山を始めました。山に登ると、ホントに元気をもらえるんです。高山でしか見られない花もたくさんありますし、絶滅危惧種といわれている雷鳥に出会えたり、御来光を見て感動して涙がワーっとあふれ出たりとか…。日常の生活では体験できないことを山はたくさん教えてくれるので、山からエネルギーをたくさんもらって、「次の仕事頑張ろう」とか、「お母さん業頑張ろう」って気持ちが湧いてきます。山からパワーをいただけるんです。
  1人で登山されるんですか?

  1人で行ったり、家族と一緒に行ったり、番組で行ったりとさまざまです。日本にはスイスみたいな山脈の北アルプスがあったり、すごく険しい、岩の山があったりして、本当に奥が深いです。雪山もヘルメットをかぶって、アイゼンやピッケル持って登ります。先日も新潟の山に登ってきました。
  カナダの映画「ロックダウン・ホテル/死・霊・感・染」、そして、本作と海外の作品への出演が続いているようですが、今後もさらに世界進出を考えていますか?また、共演してみたい海外の俳優や女優はいますか?
  私は英語があまり得意ではないので、海外の作品への出演を積極的に考えていなかったんですが、「ゴジラ×メカゴジラ」など、自分がこれまで出た作品を見て、こうしてオファーをいただくのはとても光栄なことなので、日本とか海外とか分けるのではなく、ワールドワイドに作品に携わっていけたらいいなと貪欲に思っています。私は以前、NHKの英語の番組「英語でしゃべらナイト」で、司会とインタビュアーをしていて、その頃は英語をがんばって練習していたんですけど…、その時にハリウッドで活躍する方々に大勢インタビューしました。キャメロン・ディアスやドリュー・バリモア、ヒュー・ジャックマンなど…。今度は女優として「お久しぶり〜」と言って、お仕事一緒にできたらいいなと思っています。

 釈が山オタクだというのは意外な驚きだった。「英語が不得意」と言いつつも、時折、英語を交えて答えてインタビューを進めていた彼女は、日本のタレントにありがちなよそよそしい感じとは対照的に、気さくで明るく、フレンドリー。そんな釈の今後の海外での活躍が楽しみだ。 (はせがわいずみ)

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