マスク着用義務が解除され、コロナ・パンデミックが収まりかけている年の瀬、スポーツメディアはサッカーのワールドカップ(W杯)で盛り上がる。明日の決勝戦を残すのみだ。サッカーは文句なく世界で最も人気あるスポーツとされる。国際サッカー連盟(FIFA)の加盟は211会員数に及ぶ。国の統治領地を独立した協会として認めていたりするので、国連の193カ国より多い。
 1930年に始まり、4年に1度、今回で22回目の大会だが、11月そして師走のW杯実施は初めてだ。通常6月〜7月に開催するが、中東・西アジアに位置する開催国のカタールは、その時期だと日中気温が50度近くに上がる。スタジアム室内に強度の冷房を効かして…と検討したらしいが、解決案として気温が下がる冬期開催に至った。コロナの影響で選手への負担を軽減させる目的で、従来の交代3人を5人に変更した。
 応援していた日本や米国は、残念ながら準々決勝(ベスト16)で敗退。世界の壁を突き破るのは困難だ。今回はアフリカから見事初のベスト4に進出したモロッコから多大なる勇気をもらった。惜しくも準決勝で前回優勝国強豪フランスに敗れたが、チームワークでこれだけ強くなれることを証明してくれた。
 ちなみに91年に始まった女子W杯サッカーは8回開催され、米国は優勝4回、準優勝1回。日本は優勝1回、準優勝1回である。
 4年後の2026年はカナダ、米国、メキシコが共同開催国。北米各地で激戦が展開される。
 今の時代、SNSなどの個人発信メディアの普及で、世界的スポーツイベントと政情や社会動向を切り離すことはできないが、今後も世界平和に貢献する大会になってくれればと願う。
 個人的意見だが、高さ36センチ、金色のW杯優勝トロフィーがやや物足りない。もっと大きく豪華絢爛(けんらん)のデザインを望む。可能なら例えばNHL(北米プロアイスホッケー)のスタンレー・カップのような立派で威厳あるトロフィーだ。見栄えが良い気がするのだが…。
 読者の皆さま、ご健勝をお祈りします。ハッピー・ホリデーズ!(長土居政史)

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