年齢を重ねるごとに感じるようになってきたことがある。それは時間の経過がスピードアップしていることだ。例えば5歳の子どもにとっての1年は、人生の5分の1の長さになるが、50歳の1年はその人の人生の50分の1になるから、1年の過ぎる時間は圧倒的に早く感じて然り。子どもの頃は1日が長かった気がするが、56歳になった今、1週間が1日の長さに感じるくらい時間が過ぎるのが早い。「Life is short」とはよく言ったものだ。
 日本では13日からマスクの着用が任意になった。それなのにマスクを外すことに抵抗があるのか、大多数の日本人はマスクを外さない傾向にあるようだ。面白いのはマスクを嫌っていた外国人ですら、マスクをしている人が多いと感じるのは、郷に入っては郷に従えだからだろうか。もちろん長かったコロナ生活からついに解放されたのはうれしいことだが、例年の10倍の花粉が飛んでいると聞く日本では、花粉方対策の意味でマスクはまだ手放せないのかもしれない。
 昨年10月に水際対策が緩和され米国籍の僕も来日の機会が増えた。コロナで米国での仕事が遠隔でできるようになったこともあるが、高齢の両親とできるだけ時間を過ごす目的もある。そんな中、重宝するのがジャパンレイルパス(JRパス)。
 普通車であれば7日間が3万3610円、21日間なら6万6200円という破格の安さで入手でき、のぞみ以外の新幹線が乗り放題という極め付けのアッシーくん。新幹線の切符は自動販売機ですぐに手配できる。
 先日は正午前に名古屋を出て京都で打ち合わせ、夜には名古屋に戻り実家に泊まり、翌朝は鎌倉で会議に出席。夕方には川崎へ移動。交通費は地下鉄で使った数百円で、それ以外一切かからない。新幹線はトイレもあるし、無料Wi-Fiも使える、車内はきれいだし、何よりも静かなので仕事がはかどる。疲れた時は車窓から富士山など日本の美しい景色を眺め目も保養できる。
 短い人生だからこそ、効率よく仕事をし、快適に毎日を過ごしたい。そんな欲張りな僕の願いをかなえてくれるのがJRパス。今年も日本全国を旅しながら移動式オフィス「新幹線」が大活躍しそうだ。(河野 洋)

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