主人公ジョンの旧友コウジ役の真田広之(右)と、コウジの娘アキラを演じるリナ・サワヤマPhotos by Murray Close ©2021 Lionsgate

 シリーズを重ねるごとに銃撃シーンが追加され、バイオレンス度も増す「ジョン・ウィック」。4作目となる本作は真田広之、ドニー・イェンを迎えて、日本刀や棒術のアクションも加わり、さらなる境地に達している。

本作でも撃ちまくり、撃たれまくる主人公ジョン(キアヌ・リーブス)のスーツは防弾仕様だ

  「マトリックス」シリーズに続くハマリ役ジョン・ウィックを演じるキアヌ・リーブスはインタビューでも返答が極端に少ない。そんな自身のパーソナリティーにがっちり合ったキャラクターゆえに、今回も自虐ギャグ的なせりふがあちこちに飛び出し、アクション以外でも観客を楽しませる。
 カンフー映画スターのドニー・イェンの起用はファンにとってうれしいキャスティング。イェンの出世作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」、そして復帰作「イップ・マン」シリーズでも見せたスピード感あふれるアクションは、相手を目にも留まらぬ速さで次々と倒していく盲目の暗殺者を演じた本作でも存分に生かされている。
 キアヌやドニーと対等に渡り合える日本人といえば真田広之しかいないだろう。日本が生んだアクションスター、真田の剣さばきは本当にほれぼれする。優雅であり、力強い。しなやかさと重厚さが同居する真田のアクションは、見ていてとても美しい。また、真田が登場するたびにシーンが一気に引き締まり、ドラマ感が増す。突拍子もない展開だらけの本作なのに、真田のシーンはとてもリアリティーがあるのだ。

盲目の殺し屋ケイン役のドニー・イェンのアクションは目で追えないほどのスピード

 キアヌやドニーと対等に渡り合える日本人といえば真田広之しかいないだろう。日本が生んだアクションスター、真田の剣さばきは本当にほれぼれする。優雅であり、力強い。しなやかさと重厚さが同居する真田のアクションは、見ていてとても美しい。また、真田が登場するたびにシーンが一気に引き締まり、ドラマ感が増す。突拍子もない展開だらけの本作なのに、真田のシーンはとてもリアリティーがあるのだ。
 キアヌ、ドニー、真田というベテランのアクションスターを前に引けを取らない存在感を見せるのは、日本生まれで英国育ちのリナ・サワヤマ。ミュージシャンとしてステータスを築いてきた彼女は本作で女優デビューを果たした。多くのミュージシャン同様、リナも自身のミュージックビデオへの出演経験は豊富なのでカメラの前での緊張感は感じられなかったが、時折、「力みすぎ?」な演技が見え隠れしたのが残念だった。演出だったのだろうか? いずれにしろ、日本人女性のイメージを覆す長身で堂々とした態度、女子力さく裂のアクションに今後の活躍が期待される。

 ジョン・ウィック チャプター4(邦題「ジョン・ウィック コンセクエンス」) シリーズ4作目。伝説的な殺し屋ジョン・ウィックは、自由を手に入れるために主席連合を倒すべく世界各地を訪れる。旧友コウジが支配人の大阪コンチネンタルホテルにやって来たジョンの前に殺し屋仲間で友人のケインをはじめ、主席連合が放った暗殺者や賞金稼ぎが次々と現れるが…。
(はせがわいずみ)

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