今年もいくつかの出版をお手伝いしてきた中で、多世代向けの冒険物語である「リト LITTO 日本語・英語版」という本が出来ました。日本語に興味のある英語が母国語の人や、英語を学びたい日本の子どもたちのために、簡単な言葉で絵本のような仕様で作りました。子どもだけでなく大人でも楽しめます。著者は皆にカッコちゃんと呼ばれる、山元加津子さん。元養護学校の教員でしたが、映画をつくり、本を出版し、講演会を世界中で行っています。カッコちゃんが出演した「1/4の奇跡」というドキュメンタリー映画を上映した時からの古い友人だったのですが、「いつか本を出版しましょう」という長年の目標がやっと実現したのでした。
物語の中では、リトが物乞いのおばあさんや羊飼いの男や猫盗りのおじさんとなどと交流する中で、自分自身が世の中で必要とされているかを問いかけます。死を間近にした老犬はリトに、「『かけがえのないもの』とは、失った時に悲しくなるものさ。そして、『かけがえのないもの』があれば幸せで、頑張れるのさ」と言います。リトは冒険を続ける中で、さまざまな考え、病気や死を経験する中で、『かけがえのないもの』を探していくのです。
そして新作の映画「しあわせの森」を携えて、カッコちゃんが訪米しました。LAとOCだけでなく、ニューヨークとミシガンにも回る上映と講演会の全米ツアーでした。カッコちゃんは米国に住む多くの人と交流する中で、リトと同じように「かけがえのないもの」と出会うための冒険をしたのでしょう。そして出会った人々には「かけがえのないもの」を探してほしいと伝える旅であったのかもしれません。
「かけがえのないもの」は、お金では買えません。暴力で奪い取ることもできません。でも「かけがえのないもの」は、気が付かないだけで、本当はきっとあなたの近く、手の届くところにあるのです。クリスマスには、友人やご家族に本当に大切なことを伝える日でもあると思います。今年も平和で素敵なクリスマスが皆さまのところに訪れることを願っています。(アサクラユウマ)
